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有機ELと液晶の違いは?テレビを買うならどっちが良い?

投稿日:2018年10月5日 更新日:

最近は大型の有機ELテレビが家電量販店のテレビ売り場に並んでいます。従来からある液晶テレビとともに、高画質で美しい映像を楽しむことができます。いずれも4Kの解像度が当たり前になっており、8Kも製品が出始めています。有機ELテレビと液晶テレビはどこが違うのでしょうか?買うならばどっちが良いのでしょう?

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有機ELと液晶の違いは?

液晶の構造を簡単に説明します。2枚のガラス基板の間に液晶分子という有機化合物とカラーフィルターを入れ、基板の外側に2枚の偏光板を貼ったものを液晶パネルと呼んでいます。液晶パネルは自ら発光しないため、背面に面状に発光するバックライトを配置します。各画素部分にある電極に電圧をかけ、液晶分子を動かすことで、バックライトからの光を透過(ON)させたり、遮ったり(OFF)します。映像信号に応じて各画素のバックライトからの光の透過量を制御することで、映像を表示できます。バックライトからの光は白色ですが、カラーフィルターが各画素ごとに赤・緑・青から構成されており、カラー表示できます。液晶分子そのものは発光しないため、「非発光ディスプレイ」と呼ばれています。

有機ELは、電流を流すとそれぞれ赤・緑・青に発光する有機化合物を使用しています。有機ELにも大きく2つのタイプがあります。それらは赤・緑・青用の有機化合物を、各画素のサブピクセルごとに塗り分けるタイプと、赤・緑・青用の有機化合物を積層して白色を作り出し、カラーフィルターを用いてサブピクセルを色分けするタイプです。テレビの場合は、後者のカラーフィルター方式が実質的にデファクトスタンダードです。物質に電流を流すと発光する現象をエレクトロルミネッセンス(EL)と言い、そのような物質として有機化合物を使うことから「有機EL」と呼ばれています。ちなみに海外ではOLED(Organic Light Emitting Diode)と呼ばれ、国内でもそのような表記がされている場合があります。有機化合物が自ら発光することから、「自発光ディスプレイ」と呼ばれています。

以上のように液晶と有機ELは、「非発光ディスプレイ」と「自発光ディスプレイ」という点が根本的に違っており、そのことが次に紹介するような特性の違いの原因となります。

有機ELテレビと液晶テレビはどっちが良い?

有機ELと液晶の仕組みについて簡単に前述しました。次にそれに由来するテレビの特性について見ていきます。

1.有機ELテレビ

・電流を流していない画素は発光しないため、黒が「締まった黒」となり、高いコントラストが得られます。
・電流のON/OFFで画素を明るさを制御できるため、応答が速く、動画表示が優れています。
・視野角は広いです。しかし、正面と斜めではわずかに色が変化します。
・電流を流して有機化合物を発光させると少しずつ劣化していきます。電流量を増やして明るくするほど劣化が速くなります。そのため、ピーク輝度を抑えて使用することで、できるだけ焼き付きを抑え、寿命を長くする必要があります。

2.液晶テレビ

・IPS液晶では、非常に広い視野角となり、角度による色変化もほとんどありません。VA液晶も非常に広い視野角となりますが、正面と斜めではわずかに色が変化します。
・IPSよりもVAの方がコントラストが高いです。しかし、いずれも黒表示時の光漏れがあるため、有機ELに比べるとコントラストは低くなります。最近はローカルディミングなどのバックライト制御により、黒く表示したい部分の背面のバックライトを消灯させ、コントラストを高めた製品もあります。
・白表示時のピーク輝度は液晶の方が有機ELより高くすることができ、通常の部屋のように照明を点灯させたまま画面を見る場合には、使用上は有機ELと遜色ないようなコントラストを得ることができます。
・バックライトにはLEDが使われているため、光源の寿命が長いです。
・倍速駆動ではない液晶テレビは、動画表示時に残像が感じられます。倍速駆動であればかなり改善され、通常の映像ならばほとんど残像が気にならないレベルです。

有機ELテレビと液晶テレビのいずれも、4K画質のものが主流です。したがって、解像度に差はありません。しかし、地デジの映像を4Kテレビで表示する場合は、信号処理の技術が各社・機種で異なっていますので、好みのものを選んだ方がよいです。これは画像エンジンの違いであり、本質的には有機ELと液晶テレビの違いというわけではありません。

発色についても違いがありますが、機種ごとの差が大きいためにここでは割愛します。

以上を理解した上で有機ELテレビと液晶テレビのどちらを選べばよいのでしょうか?まず売り場で映像を見てみて、好きになれる方を選ぶことが基本です。有機ELテレビでもメーカー・機種による違いがありますし、液晶でも同様だからです。有機ELテレビはその長所をアピールするために、黒を表示する面積が多い映像をデモで写していることが多いようですが、そのような映画をじっくり鑑賞する時でなければ、通常はそれほど真っ黒な表示が多いものを映す機会が少ないでしょう。

普段どのような映像をどのような部屋で見るのか、有機ELテレビの価格・寿命などを考慮し、好きな方を選びましょう。どちらを選んだからダメということはありませんので。

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有機ELテレビの買い時は?

現在、日本の家電量販店で販売されている大型有機ELテレビは、ソニー、パナソニック、東芝、LGなどの製品です。しかし、有機ELパネルは、すべて韓国のLG製のものが使用されています。有機ELテレビは、最近の数年でかなり価格が下がりましたが、まだ液晶テレビに比べるとかなり割高です。

LGは、有機ELテレビだけでなく、IPS液晶テレビも販売しているのですが、液晶テレビは価格競争が激しく、利益が少なくなっています。そのため有機ELテレビをプレミアムなテレビとして位置づけ、生産設備に多額の投資をしています。それは、中国で液晶パネルメーカーが巨額の投資をしてますます液晶テレビの価格競争が激しくなることも影響しています。

以上のことからかなりの確率で予想されることは、有機ELテレビの価格がさらに下がることです。半年から1年先延ばしにしてから買うだけでも、かなり値下がりしていると予想されます。したがって、少しでも安く買いたいならば、できるだけ買う時期を先延ばしした方が良いでしょう。

しかし、昨年と今年を比較してもかなり下がっているので、価格的に問題ないと感じる方は、もちろんすぐに買って楽しむのもアリです。

有機ELテレビの価格動向については、こちらの記事「有機ELテレビの価格が急速に下がっている!ソニーとパナソニックは?」をご覧ください。

有機ELテレビの価格は下がっていますが、液晶テレビの価格も下がっています。こちらの記事「液晶テレビの価格は急速に下がっている!倍速駆動あり・なし」もご覧ください。

まとめ

有機ELテレビと液晶テレビの違いについて、その仕組と特性の点から説明しました。いずれも価格が下がり続けていますので、少しでも安く買いたい方は、購入時期を先延ばしにした方が良いでしょう。

有機ELについては、こちらの記事「有機ELのまとめ」もご覧ください。

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