TCLブランドのテレビが家電量販店などの売り場でも見かける機会が増えました。TCLとは中国メーカーのブランドです。
安いので売れています!なぜこれほど安いのでしょうか?そこには中国メーカー特有の理由があります。
中国メーカーとなると「すぐ壊れるのでは?」などと不安になることもあるかもしれませんが、本当のところはどうなのでしょうか?評判が気になりますね!性能も気になります。
実は、TCLは、世界のテレビ市場で2番目に多くの液晶テレビを出荷している大きなテレビメーカーです(*1位はサムスン)。
日本のテレビメーカーよりもかなり多くのテレビを販売しているわけですので、それに相応しい実力(技術力、販売力など)を持っていると考えて良いでしょう。したがって、ライバルメーカーのテレビと比べて著しく壊れやすいなどということは考え難いです。
TCLのテレビの中では、Amazon限定モデルが激安で売れています!
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さらに詳しく以下で解説します。
買ってはいけないテレビについてはこちらの記事で紹介しています。

TCLのテレビが安い理由は?評判は?壊れやすい?
最近、徐々に目立ち始めているTCLのテレビ。どこの国のメーカーなのか?壊れやすいのか?などの基本的なことと、その安さの秘密と評判についてわかりやすく紹介します!
TCLとは?どこの国の会社?
TCL、すなわちTCL集団は、1981年に設立された中国の電機メーカーです。英IHSマークイットの調査によると、TCLの薄型テレビの世界シェアは2017年に7.1%で、サムスン電子やLG電子などに次いで第3位にまで達しています。
液晶テレビに限れば、2018年の世界出荷台数で第2位です!
つまり、ソニーやパナソニックよりも多くのテレビを世界で販売している大きなテレビメーカーです。
TCLのテレビが安い理由
理由1:液晶テレビ世界2位の販売力と強力な部品調達力
テレビの販売台数が多いということは、部品を大量に調達するため価格交渉力が強くなり、最終製品の価格競争力も強くなります。特にハイエンドよりも利幅が薄い低価格帯の機種で強く、パナソニックもTCLに生産委託することが報道されています。
理由2:液晶パネル事業からテレビまでを手掛けている
子会社にTCL華星光電技術(CSOT)を持っており、液晶パネルからグループ内で開発・生産しています。これによりコスト的にもライバルメーカーより有利にテレビを生産できます。
理由3:中国政府の支援
TCLは、液晶パネル業界で中国のBOEに次ぐ世界2位のシェアを占めています。BOEとTCLを合わせたシェアは50%を超え、さらに中国パネルメーカーの合計は70%を超えます。
液晶パネル史上において、かつては日本、韓国、台湾企業が大きなシェアを占めていましたが、中国政府が中国メーカーの育成に巨額の助成を続けた結果、猛烈な大量生産で液晶パネルの低価格化を進め、日本企業、韓国企業が次々に撤退に追い込まれました。
現在は、日本のテレビメーカーが使用する液晶パネルはほとんど中国製になっています。
TCLのテレビは評判は?壊れやすい?
【耐久性について】
中国メーカーというと「壊れやすい」というイメージを持つ方も多いです。確かにこれまでに粗悪品を作る中国メーカーが存在したことは事実で、現在においても粗悪品を作っているメーカーもあるでしょう。
しかし、すべての中国メーカーが粗悪品を作っているわけではなく、高品質の製品を製造しているメーカーも多数あることは間違いありません。
世界的には水平分業化が進み、中国が多くの製品を製造する基地になっています。特に液晶テレビの分野では、主要部品である液晶パネルの多くを中国メーカーが製造・販売し、それを日本メーカーが調達してテレビを製造することが多く、場合によっては途中の半完成品ではなく最終的なテレビにまで製造するOEMのパターンもあります。
2021年12月9日の日本経済新聞の報道では、パナソニックがテレビの低価格機種のTCLへの生産委託(OEM)に合意したと報道されています。つまり、今後はパナソニックのビエラの低価格機種はTCLが製造するわけです(*実施されたのかどうかは確認できていません)。それは当然のことならが、パナソニックの品質基準をTCLが満たしていることを意味します。
このようなテレビ業界の状況を考えれば、TCLのテレビが他社のテレビに比べて著しく壊れやすいとは考え難いです。そこまで低品質であれば世界3位シェアまで成長しないでしょうし、パナソニックから生産委託などされないでしょう。
ただし、どのようなテレビでも、大量に生産した時にわずかな確率で不良品は発生することがあります。これはどこのメーカーでも同じことです。
したがって、上記のように述べたからと言って絶対に壊れないという意味ではありません。たまたま故障するような製品を買ってしまったからと言って、そのメーカーの製品のすべてが壊れやすいということにはなりません。
どんなに故障率が低くても、ユーザー側から見れば、自分が購入したテレビで不具合が発生すれば「(ユーザーから見た)故障率は100%」ということになります。
したがって、運悪く自分が買ったテレビが比較的早く故障してしまうと、口コミで酷評されることもあるでしょう。
そのためある程度高価な機種を購入する場合は、有償の長期保証を付けることをオススメします。家電量販店では、製品によっては無償で延長保証が付いている場合もあります。
Amazonで購入する場合は(マーケットプレイスではなく直販ならば)、購入ボタンの下辺りに有償の「5年 長期保証」を選択できるようになっている場合が多いです。個人差はありますが、5万円以上の商品の場合、2〜3年程度で壊れてしまうとかなりショックではないでしょうか?
5年使えれば、同等品はかなり安くなっていますし、修理するよりは買い替えの方が得な場合がほとんどです。「5年 長期保証」はリスク軽減のために良い選択でしょう。
【画質・機能について】
TCLのテレビは、同等の画質・機能のライバルメーカーの製品と比べて安いことがほとんどです。
しかし、通常はテレビは上位機種ほど高画質・高機能で、スペックダウンして低価格帯の下位機種を作っています。
したがって、TCLのテレビとライバルメーカーのテレビを比較する時に、同一価格帯の機種同士で画質・機能を比較する、あるいはほぼ同じ画質・機能の機種同士で価格比較するようにしなければ、フェアな比較になりません。
安さに驚いてTCLのテレビを買って、画質・機能について不満を書き込んでいる例を見ると、より高額の高画質・高機能なライバルメーカーの機種と比較してしまっているケースがよくあります。
フェアな条件で比較すれば、必ずしもTCLのテレビの評判が悪いとは言えないでしょう。
TCLのテレビのデメリットとメリット
すでにTCLのテレビについてかなり解説しました。もう一度整理して、そのデメリットとメリットをまとめます。
【メリット】
最大のメリットは安いことです!特に低価格帯の下位機種が強いです。
テレビ市場の競争は激しく、過当競争&価格競争により、日本のテレビメーカーの収益は厳しくなり、下位機種の開発からは撤退あるいは縮小しつつありますので、ますます存在感が増していきそうです。
【デメリット】
日本のテレビ市場では2019年9月20日から販売開始しています。つまり、他社に比べて日本での販売・サポート体制は歴史が浅く、発展途上です。そのため知名度が高くなく、今後、広告宣伝活動と地道な販売により、徐々に向上していくでしょう。
上位機種は、いずれのメーカーでも価格が高く、どれを選ぶかはブランド力や技術力に依る部分が大きいです。例えば、日本ではソニーが圧倒的にブランド力が高く、技術力でも業界をリードしてきました。そのため日本のみならず、世界でソニーは上位機種で強いです。相対的にTCLは上位機種が弱いです。
販路別の日本のテレビの販売シェアは、家電量販店が大きいです。日本のテレビ市場に後発で参入したため、家電量販店の売り場でもあまり良い場所を確保できていないようです。
実際、各社の上位機種がもっとも高性能で高額であり、それらが最も目立つ場所に置かれ、それ以下のグレードの機種が順次その周辺を固めるような配置が多いです。
家電量販店の売り場面積も限られていますし、TCLの知名度もまだ高くないため、一部の下位機種がセール品としてあまり目立たないところに置かれているような印象があります。下位機種は画面の反射防止処理のグレードを抑えてコストダウンしていることが多く(*要するに反射防止性能が低く、上下左右の斜め方向から見難い)、それがTCLのブランドイメージになってしまっている感があります。
やはり、上位機種がある程度売れていくことで知名度・ブランドイメージが向上していくのでしょう。
販路を広げる意図もあるのか、Amazon限定モデルなどの販路ごとにカスタマイズしたモデルもあります。これが型番が異なるのにスペックがほとんど同じような機種を生み出すことになっているようで、TCLのサイトを見てもテレビのラインアップおよび各機種の特徴などがわかりにくくなっています。
TCLのテレビのおすすめは?
TCL QM8B QD-Mini LED 4K TV!アマゾン限定の高コスパモデル!
日本では家電量販店でのテレビ販売シェアが大きいですが、QM8BはAmazon限定の量子ドットMiniLEDテレビです!
主なスペックは以下の通り:
· QD-Mini LED
· 500+Zones
· HDR 1300 nits
· 144Hz VRR
· AiPQ PROCESSOR 3.0
· IMAX Enhanced
· HDR 10+
· Dolby Vision · Atmos
· Game Master 2.0
· AMD FreeSync Premium Pro
これを見ただけでもわかりますが、2024年に販売されているモデルの中でもハイエンドモデルのスペックです!
それがこの価格ですので衝撃です!
詳しくは以下の動画で解説されていますが、VAパネルとミニLEDバックライトの組み合わせで、メリハリのある映像を実現しています。視野角も案外広いです。
TCL T8B 4K量子ドットテレビ!アマゾン限定の高コスパモデル!
前述のTCL QM8Bもかなりの高コスパモデルですが、ミニLEDは必要ないからもっと安く買いたいという方におすすめなのが、このT8Bです!
Amazon限定モデルです!
主なスペックは以下の通りです:
・広色域量子ドットPro
・AiPQ プロセッサー 3.0
・倍速パネル搭載 4K 144Hz VRR対応
・Google TV搭載・Airplay2 クロームキャスト内蔵
・Dolby Vision・HDR 10+・HLG
・ONKYO 2.1chのHi-Fi システムは3次元音響システム
とにかく安い!詳しくは以下の動画で紹介しています!
Amazon限定という点でも時代の変化を感じますね!
C835!TCLの2022年モデルのハイエンド液晶テレビ!
2022年のTCLのテレビのラインアップの中の最高峰がC835シリーズです!
主なスペックは、
· Algoエンジン Max
· Mini LED /QLED/WCG対応
· 倍速駆動 120Hz対応
· Dolby Vision/HDR10/HLG対応
· Dolby Atmos
· Google TV
· BS/CS 4Kチューナー内蔵 x 2
· ゲームモードALLM(自動低遅延)対応
· フルスクリーン/低反射パネル採用
など、ハイエンドモデルに相応しいスペックです。
競合メーカーのMini LEDバックライトと量子ドットを搭載しているモデルと比較すると、非常に安いことがわかります。
C735!TCLの2022年モデルの中級機!
C735シリーズは、フラッグシップモデルのC835シリーズからMini LEDバックライトを省略したモデルで、かなり安くなっています!
特徴は以下です。
· Algoエンジン Pro
· QLED/WCG対応
· 倍速駆動 120Hz対応
· Dolby Vision/HDR10/HLG対応
· Dolby Atmos
· Google TV
· BS/CS 4Kチューナー内蔵 x 2
· ゲームモードALLM(自動低遅延)対応
· フルスクリーン採用
量子ドット(QLED)と倍速駆動を搭載してこの価格は衝撃です!
TCL32型・40型フルハイビジョンテレビ!32S5401・40S5401
TCL 32S5401と40S5401は、32型と40型のハイビジョンテレビでAmazon限定モデルです。
スマホで動画配信を楽しんでいて、もっと大きな画面で見たいなと言う方にはおすすめの小型テレビです。小型と言っても32インチですので、一昔前ならば立派にメインのテレビのサイズです。
以下のように必要なスペックを備えています。
・Google TV搭載
・豊富なネット動画サービス
・フルハイビジョン液晶
・ベゼルレスデザイン採用
・Dolby Audio対応
・クロームキャスト機能内蔵
・HDR10/HLG対応
TCL32型ハイビジョンテレビ!32S518K
32インチのテレビの場合、画面が小さいため、4Kにする必要はなく、各メーカーもハイビジョンの解像度です。どちらかというと自分の部屋で1人で視聴するときなどにピッタリのテレビです。
以下のように必要なスペックを備えています。
・Androidシステム搭載
・豊富なネット動画サービス
・Google アシスタント対応
・クロームキャスト機能内蔵
・WiFi内蔵(2.4G)
・マイクロdimming
・HDR10/HLG対応(1080pのみ)
それでこの価格は魅力です。
まとめ
量子ドットLED技術「QLED」を採用した4KテレビがTCLにより本格的に日本に上陸することについて紹介しました。数年後に振り返った時に、日本の家電分野の大きな出来事となるのではないかと思います。
買ってはいけないテレビについてはこちらの記事で紹介しています。

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