幸せな人生

人生は山あり谷あり、楽しいこともあれば辛いこともあります。幸せな人生を送るためのノウハウ、独り言などを書いていきます。幸せな人生を送りたい方のヒントになれば幸いです。

テクノロジー

量子ドットLED技術「QLED」を採用した4Kテレビがついに日本上陸!

投稿日:2019年8月30日 更新日:

最先端のテレビ用パネルとして、有機ELとともに注目を集めているのが量子ドット技術を活用した液晶テレビです。これまで日本では一部のモニターなどとして販売されていましたが、大型テレビとしては現時点では販売されていませんでした。いよいよ本格的に日本に上陸するという発表がTCLジャパンエレクトロニクスから行われました。

スポンサーリンク

量子ドットLED技術「QLED」を採用した4Kテレビがついに日本上陸!

TCLジャパンエレクトロニクスから、2019年8月29日に日本のテレビ市場に本格参入すると発表されました。その第1段として、量子ドットLED技術「QLED」を採用した4K Androidテレビを含む、4K対応テレビ3シリーズ7機種を2019年9月20日より順次発売するとのことです。

この中のX10シリーズは、同社のフラッグシップモデルで、「65V型4K QLEDスマート液晶テレビ」の1機種です。これに量子ドットLED技術「QLED」が搭載されています。同社の発表によれば、量子ドットフィルムとしてバックライトとパネルの間に量子ドットを配置しています。これにより同社の従来モデルに比べて115%色域を拡大しています。

またディスプレイ直下に15,000個のミニLEDライトを配置し、画面を768個に区分し、ローカルディミングを行っています。これにより同社比で3倍以上の最高輝度(1,500nits)を達成し、HDR/HLG/Dolby Vision対応となっています。パネルは120コマ/秒の倍速駆動で、動画も滑らかに表示できます。

日本では、2013年に、ソニーが液晶テレビのブラビアに量子ドットを搭載した製品を発売しました。これはエッジライト式バックライトのエッジ部分に量子ドットを封入したガラス管を配置した方式でしたが、後継モデルからは量子ドットを採用していません。したがって、今回のTCLのQLEDテレビは、日本初の量子ドット搭載テレビではないのですが、TCLがすでに世界でQLEDテレビを販売していることから、日本への本格的な量子ドットテレビの上陸と言えるでしょう。

量子ドットLED技術を搭載したTCLの躍進と中国メーカーの攻勢

今回の発表を行ったTCLジャパンエレクトロニクスの親会社であるTCLとはどのようなメーカーなのでしょうか?

TCL、すなわちTCL集団は、1981年に設立された中国の電機メーカーです。英IHSマークイットの調査によると、TCLの薄型テレビの世界シェアは2017年に7.1%で、サムスン電子やLG電子などに次いで第3位にまで達しています。2015年に日本法人であるTCLジャパンエレクトロニクスを設立しましたが、これまではインターネット経由でテレビを販売していました。しかし、東京オリンピックに向けての特需等も期待できるため、日本への本格参入を決めたとのことです。その背景には、中国国内でのテレビ市場の縮小や低価格競争があります。

中国メーカーとしては、ハイセンスがすでに日本のテレビ市場に参入しています。特に2017年の東芝映像ソリューションの株式の95%を手に入れてからは、東芝レグザの技術を活用できるようになったためなのか、格段にテレビの画質が向上しました。そのため専門誌などのテレビのレビューでも高評価が増え、特に低価格帯の4Kテレビとしては人気が出ています。またレグザブランドのテレビも低価格化が進んだようです。

ディスプレイ業界では、日本勢が韓国勢の猛攻を受けた頃に、次は中国勢の猛攻が来るということが言われていましたが、すでに液晶ディスプレイのパネルでは中国で巨大工場が稼働し、そのような状態になっています。そしてついに最終製品のテレビで、本格的に中国メーカーが日本に猛攻を仕掛けてくる時代になりました。業界の大きな流れを感じざるを得ません。

スポンサーリンク

量子ドットLED技術「QLED」とは?

量子ドットLED技術「QLED」とは、前述のように量子ドットフィルムを搭載した液晶テレビ用のバックライトのことです。学術的にはQLEDとは、量子ドットを用いた発光ダイオードのことなのですが、サムスンがLGのOLEDに対抗するために、マーケティング戦略的な理由で量子ドットフィルムを搭載したものをQLEDを呼び始めたので、これが定着しています。

現在市販されているテレビとしては、量子ドット技術を用いた液晶テレビがもっとも色域が広いですが、赤色蛍光体のKSFを用いた液晶テレビと比べてその差はそれほど大きくないようです。今回のTCLの製品のスペックの詳細はまだ公開されていませんが、すでに海外で発表されている同社の製品情報等から推察すると、従来の量子ドット技術を搭載した製品に比べて大きく色域を拡大したとの情報は聞こえてきませんので、同様なスペックなのではないかと想像されます。

量子ドットLED技術を搭載した液晶テレビの色域をさらに拡大するためには、量子ドットの粒形制御技術の向上が必須であり、材料に戻ってブレイクスルーが必要です。

まとめ

量子ドットLED技術「QLED」を採用した4KテレビがTCLにより本格的に日本に上陸することについて紹介しました。数年後に振り返った時に、日本の家電分野の大きな出来事となるのではないかと思います。

量子ドットについては、こちらの記事「ディスプレイ用量子ドットの技術動向のまとめ」にまとめましたのでご覧ください。

スポンサーリンク

-テクノロジー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

量子ドットディスプレイや有機ELにはバリアフィルムが必要

製品レベルでの最先端のディスプレイと言えば、量子ドットディスプレイと折り曲げ可能なフレキシブル有機ELでしょう。これらに用いられている量子ドットおよび有機EL発光材料は、水分や酸素に弱く、バリアフィル …

白色LEDの蛍光体励起方式とRGB混色方式の長所と短所

1993年にGaInN/AlGaN系青色LED、1995年にGaInN系緑色LED、1996年に青色LED+黄色蛍光体の白色LEDがそれぞれ登場し、照明に使用されるようになりました。当初は高価でしたが …

光ファイバーとは?種類と特徴は?5G時代にも必要なの?

現在のブロードバンド通信ネットワークの主要な部分で光ファイバーが利用されています。高速・低遅延の第5世代移動体通信システムである5Gがこれから普及しますが、それでも光ファイバーによる有線の通信ネットワ …

8Kテレビの価格は下がるのか?シャープ以外はどうなる?

2018年12月1日から4K/8K放送が始まり、これらを視聴するためのテレビが販売されました。4Kテレビはかなり価格が下がり、購入しやすくなりましたが、8Kテレビは4Kテレビの4倍の画素数があり、60 …

曲面ディスプレイと曲がるディスプレイのメリットは?

身の回りを見れば、高画質の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイがいろいろなところで使われています。もはや高画質というだけでは多くの人は驚かなくなり、次の付加価値を付けるべく、曲面ディスプレイや曲がる …