有機ELテレビの焼き付きは保証される?ソニー・シャープ・パナソニックは?防止できる?

有機ELテレビの焼き付きは保証される有機EL

家電量販店のテレビ売り場に行くと、高画質で大型の有機ELテレビが多数並べられています。一目で画質の良さがわかりますし、最近はかなり価格も下がってきたので、「そろそろ有機ELテレビを買おうかな?」とお考えの方も少なくないでしょう。

しかし、有機ELテレビを実際に買おうとすると心配になるのが「焼き付き」の問題です。有機ELテレビの弱点としてよく指摘されていますので確かに気になりますね。

この「焼き付き」は防止できるのでしょうか?保証されるのでしょうか?

以下に紹介します。

*2021年モデル有機ELテレビの中で専門家から高い評価を得て、「推し家電大賞2021」を受賞したのが、パナソニックビエラのJZ2000シリーズです。

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有機ELテレビは焼き付きの可能性がある

まず客観的に確認できる方法としては、有機ELテレビを販売するメーカーの公式発表を見るべきでしょう。その製品を製造・販売しているわけですので、製造物責任という一定の責任がありますし、実際に購入したユーザーへの情報提供という観点からも重要です。

最近はインターネットのおかげで、商品を購入する前に、メーカーのテレビのサイトから取扱説明書をダウンロードして読むことができる場合が多いです。興味ある機種について、取扱説明書が閲覧可能であれば一度見てみることをおすすめします。

ほとんどのメーカーで、取扱説明書中に「焼き付きが発生する可能性がある」ことが書かれており、さらにそれが「故障ではない」と明記されていることもあります

このことからメーカーが取扱説明書に記載しているわけですので、有機ELテレビの場合は画面の「焼き付き」が起こる可能性があると考えることが普通でしょう。

しかし、これは「必ず焼き付きが発生する」と言っているわけではないことを冷静に理解すべきです。どのような使い方をすると、どの程度焼き付きが起こるのかということが問題だからです。これはメーカー側の責任、焼き付き発生時の保証の話と関係してきますので、次項でさらに考察してみます。

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有機ELテレビの焼き付きは保証される?保証対象外?

メーカーが公式に「焼き付きは発生しない」と言ってしまうと、焼き付きが発生した場合に責任を問われますので、ある程度の確率で焼き付きが発生するのであればそのようなことは言えないでしょう。

新しい有機ELテレビを開発した時点では、当然のことながら実際にその商品を長期間使用して焼き付きをチェックできていません。例えば、24時間連続で使用し続けて5年後に焼き付きが目立つようになるとしても、新製品を開発後に5年も発売せずに放置するわけにはいかないからです。

一般的には、温度等を制御し、通常以上の負荷をかけて劣化を促進する「加速試験」を行い、そのデータから耐久性を予測します。実際にメーカーがどのような方法で耐久性を評価するのかもノウハウですので、全てが公開されているわけではありません。

このような試験データから耐久性を評価し、同じ画像を長時間表示し続けると焼き付きが生じる可能性があると判断したので、取扱説明書にその旨を記載しているわけです。それが「故障ではない」と明記されてあれば、メーカーの保証期間中でも保証対象外になる可能性が高いでしょう。

実際にどのような故障事例があり、どのような対応がとられたのかは、公表されていないので不明です。さすがにテレビの電源を初めて入れた時にすでに焼き付きが発生しているような、明らかな「初期不良」であれば不良品ですので何らかの対応をしてもらえると思いますが、使用し始めてから数ヶ月程度の焼き付きとなれば微妙かもしれません。

これまでにどのような「焼き付き」の事例が発生しているのか公表されていませんので、家電量販店などで販売スタッフに尋ねてみて、さらに家電量販店の延長保証などでカバーされるのか確認すると良いでしょう。

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本当に有機ELテレビの焼き付きが起こるのか?時間は?

実際に有機EL有機テレビを使ってみて、焼き付きに悩まされることが多いのでしょうか?

まず「普通にテレビ番組を視聴していて、すぐに焼き付きが発生してそれが目立つようになる」ということは無いレベルまで、焼き付きを防げるようになってきていると考えて良いでしょう。

どのような画面を映すのか?画面の明るさはどれくらいか?連続でどれくらい使用し、どれくらい消して休ませているのか?などにも焼き付きの発生のしやすさは関係しますので、一概に何時間で焼き付きが発生するとも言い難いです。

どのメーカーでも、製品の故障の情報はあまり公開しませんので、焼き付きの発生率は客観的に把握できていませんが、有機ELテレビが日本市場で本格的に販売されるようになって以降も、焼き付き防止の技術が複数採用されていることからも着実に改善が進んでいるようです。

焼き付きが発生しやすくなる使い方・焼き付きを軽減するための使い方などの情報も取扱説明書に書かれるようになってきましたので、それらに注意して使用すればある程度は焼き付きが目立つようになる可能性を下げられるでしょう。

家電量販店のテレビ売り場でチェックしてみる

比較的一般家庭での使用状況に近く、さらに毎日連続して長時間使用しているテレビは、家電量販店のテレビ売り場にあります。

家電量販店で、長時間使用し続けている有機ELテレビの画面をよく見て、焼き付きが見つけられるかどうか見てみるのも良いでしょう。

地デジの番組などを映しているテレビがあれば、番組のロゴなどが表示されることの多い左上の部分などをチェックしてみて、焼き付きは気にならないレベルならば比較的安心できそうです。

テレビは毎年新型が発売されることが多いため、型落ちの旧モデルなどをチェックしてみると1年程度経過しているものもあり、焼き付きのチェックには役立つ可能性が高いです。つまり、型落ち品で焼付きが目立たなければ、そのメーカーの最新機種はより改善されている可能性が高いので同程度以上に焼き付きのリスクが低いと期待されます。

もちろんテレビ売り場では常に画面を点けているとは言え、発売から1年程度以下の製品が並んでいることがほとんどなので、数年後にどうなるのかはわかりませんが・・・。

有機ELテレビの焼き付きは治せるの?

有機ELテレビの焼き付きは、画面内のある部分の発光材料が劣化してしまうために起こります。ある部分というのは、前述のように明るく長時間画像を表示していた場所などです。

有機ELテレビというのは、その名のように有機化合物の発光材料を使用しているのですが、これが電流を流して発光させると少しずつ劣化をします。劣化とは、分解して他の物質になることで、これまでのように発光しなくなります。

このような状態になってしまうと、もとに戻すことはできず、修理をするとしたら有機ELパネルを交換するしかないケースが多いです。また交換費用が高額で、基本的には買い替えをした方が良いケースがほとんどです。

したがって、焼き付きが起こらないように使用することが基本となります。

有機ELテレビの焼き付き防止機能

焼き付き防止機能:ソニー ブラビア(SONY BRAVIA)

ソニーのブラビアの新しい機種では、ピクセルシフトという自動的に画像の表示位置をわずかに動かす機能、パネルリフレッシュという画面内の輝度差を調整する機能が搭載されました。それ以外にも焼き付きを防止する工夫が盛り込まれていますので、以前の機種よりはかなり焼き付きが起こりにくくなっているはずです。

焼き付き防止機能:シャープ アクオス(SHARP AQUOS OLED)

シャープのホームページの有機ELテレビ(DS1ライン)のところを見ると、詳しい焼付き防止機能の説明は無いのですが、以下のように記載されています。

有機ELパネルは、高精細な画像を得るために採用している材料の特性上、長時間同じ表示を続けたり、同じ画像を繰り返し表示したりすると、画像が焼き付き、元に戻せなくなる場合があります。DS1ラインは、これらを防ぐために、焼き付きを防止、軽減する機能を搭載しています。


焼き付き防止機能:パナソニック ビエラ(Panasonic VIERA)

パナソニックは、2017年以降の有機ELテレビには、「パネルメンテナンス機能」が搭載されており、パネル焼き付き防止のために定期的に行ないます。これにより2017年より前の機種に比べてかなり焼付きのリスクは軽減されていると考えられます。

パナソニックビエラのJZ2000シリーズは、2021年モデルの有機ELテレビの中で、専門家家から高い評価を得て「推し家電大賞2021」を受賞しました!

画質・音響が最高水準です!パナソニック独自設計の有機ELパネルを搭載しており、放熱能力を強化して高輝度表示を可能にしています。


焼き付き防止機能:LG

現在の主要なテレビメーカーの有機ELテレビは、そのほとんどがLGが製造したパネルを搭載しています。その意味で、有機ELパネルにもっとも詳しいメーカーです。


LGのサイトを見ると、いくつかの焼き付き防止のための機構が搭載されていると解説されています。

【スクリーンシフト】

長時間同じ画像を表示し続けている部分がある場合、その表示画素を動かすことで焼き付きを防止します。

【ロゴの輝度調整】

表示画面上のロゴを検出し、その部分の輝度を下げます。

【一時的ピーク輝度制御】

焼き付きのリスクが高そうな画像を検出し、一時的に輝度をちょう説します。

【パネルノイズクリア】

定期的にピクセルの劣化を自動的に検出し、必要に応じて補正します。

これだけいろいろな仕組みが導入されているということは、これらの仕組みがなければ焼き付きが発生しやすいというなのでしょう。

有機ELテレビの焼き付きを防止するには?

有機ELテレビの焼き付きは、同じ画像を同じ場所に映し続けることで発生しやすくなります。

ハイビジョン以前の古いコンテンツでは、画面の縦横のアスペクト比が4:3で、それを映すと画面の左右に真っ黒の部分ができます。このように常に暗い部分と明るい部分が固定されて使い続けると焼き付きが目立ちやすくなります。

ゲームなどの画像でもこのように画面の特定部分に暗い部分や明るい部分が表示され続けることが多く、焼き付きの原因になりやすいです。

有機ELテレビでは、画素ごとに電流を流して発光させます。その時に電気的なバランスがずれることがありますので、使用が終わったら電源を落として電気的なバランスを回復させることが有効です。つまり、24時間連続で毎日使い続けるのは、非常に負荷がかかります。必ず電源を切って、機器を休める時間を確保した方が良いです。

また焼き付きは、電流を流して発光させた時に、有機化合物の発光材料が劣化することが原因です。劣化のスピードは、画素の明るさが大きくなるほど著しく速くなりますので、短時間で焼き付きが起こる可能性があります。したがって、少しでも画面の明るさを控えめにすることが有効です。

有機ELの寿命についてこちらの記事で解説しています。

まとめ

ブラウン管テレビやプラズマテレビを使ったことがある人にとっては、テレビの明るさや色の鮮やかさは、使い続けると劣化してくることはある意味当たり前と受け止めていました。そして、ある程度使えば焼付きも起こるものと理解していたと言えます。

現在は、液晶テレビが普及し、それが標準になってしまったので、焼き付きについての基準もかなり厳しくなっているようです。すでにかつてのブラウン管よりも焼き付きが目立たないレベルになっているように感じますので、過度に心配する必要はないでしょう。

もちろん、前述のように焼き付きの可能性はあるのですが、気にならないレベルであれば問題ないでしょう。どのようなテレビでも永遠に使えるわけでなく、10年程度使用できれば通常は問題ありません。

有機ELテレビと液晶テレビのどっちを選ぶかについてこちらの記事で紹介しています。

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