有機ELテレビの焼き付き問題は解消したのか?保証してもらえるの?

ラベンダー 有機EL

家電量販店のテレビ売り場に行くと、高画質で大型の有機ELテレビが多数並べられています。一目で画質の良さがわかりますし、最近はかなり価格も下がってきたので、「そろそろ有機ELテレビを買おうかな?」とお考えの方も少なくないでしょう。

しかし、有機ELテレビを実際に買おうとすると心配になるのが「焼き付き」の問題です。有機ELテレビの弱点としてよく指摘されていますので確かに気になりますね。この「焼き付き」問題は解消されたのでしょうか?以下に紹介します。

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有機ELテレビは焼き付きの可能性はある

まず客観的に確認できる方法としては、有機ELテレビを販売するメーカーの公式発表を見るべきでしょう。その製品を製造・販売しているわけですので、製造物責任という一定の責任がありますし、実際に購入したユーザーへの情報提供という観点からも重要です。

最近はインターネットのおかげで、商品を購入する前に、メーカーのテレビのサイトから取扱説明書をダウンロードして読むことができる場合が多いです。興味ある機種について、取扱説明書が閲覧可能であれば一度見てみることをおすすめします。

ほとんどのメーカーで、取扱説明書中に「焼き付きが発生する可能性がある」ことが書かれており、さらにそれが「故障ではない」と明記されていることもあります。

このことからメーカーが取扱説明書に記載しているわけですので、有機ELテレビの場合は画面の「焼き付き」が起こる可能性があると考えることが普通でしょう。

しかし、これは「必ず焼き付きが発生する」と言っているわけではないことを冷静に理解すべきです。どのような使い方をすると、どの程度焼き付きが起こるのかということが問題だからです。これはメーカー側の責任、焼き付き発生時の保証の話と関係してきますので、次項でさらに考察してみます。

有機ELテレビの焼き付きは保証対象外なのか?

メーカーが公式に「焼き付きは発生しない」と言ってしまうと、焼き付きが発生した場合に責任を問われますので、ある程度の確率で焼き付きが発生するのであればそのようなことは言えないでしょう。

新しい有機ELテレビを開発した時点では、当然のことながら実際にその商品を長期間使用して焼き付きをチェックできていません。例えば、24時間連続で使用し続けて5年後に焼き付きが目立つようになるとしても、新製品を開発後に5年も発売せずに放置するわけにはいかないからです。

一般的には、温度等を制御し、通常以上の負荷をかけて劣化を促進する「加速試験」を行い、そのデータから耐久性を予測します。実際にメーカーがどのような方法で耐久性を評価するのかもノウハウですので、全てが公開されているわけではありません。

このような試験データから耐久性を評価し、同じ画像を長時間表示し続けると焼き付きが生じる可能性があると判断したので、取扱説明書にその旨を記載しているわけです。それが「故障ではない」と明記されてあれば、メーカーの保証期間中でも保証対象外になる可能性が高いでしょう。

実際にどのような故障事例があり、どのような対応がとられたのかは公表されていないので不明です。さすがにテレビの電源を初めて入れた時にすでに焼き付きが発生しているような、明らかな「初期不良」であれば不良品ですので何らかの対応をしてもらえると思いますが、使用し始めてから数ヶ月程度の焼き付きとなれば微妙かもしれません。

これまでにどのような「焼き付き」の事例が発生しているのか公表されていませんので、家電量販店などで販売スタッフに訪ねてみて、さらに家電量販店の延長保証などでカバーされるのか確認すると良いでしょう。


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本当に有機ELテレビの焼き付きが起こるのか?

実際に有機EL有機テレビを使ってみて、焼き付きに悩まされることが多いのでしょうか?

まず「普通にテレビ番組を視聴していて、すぐに焼き付きが発生してそれが目立つようになる」ということは無いレベルまで、焼き付きを防げるようになってきていると考えて良いでしょう。

どのメーカーでも、製品の故障の情報はあまり公開しませんので、焼き付きの発生率は客観的に把握できていませんが、有機ELテレビが日本市場で本格的に販売されるようになって以降も、焼き付き防止の技術が複数採用されていることからも着実に改善が進んでいるようです。

例えばソニーのブラビアの新しい機種では、ピクセルシフトという自動的に画像の表示位置をわずかに動かす機能、パネルリフレッシュという画面内の輝度差を調整する機能が搭載されました。それ以外にも焼き付きを防止する工夫が盛り込まれていますので、以前の機種よりはかなり焼き付きが起こりにくくなっているはずです。

焼き付きが発生しやすくなる使い方・焼き付きを軽減するための使い方などの情報も取扱説明書に書かれるようになってきましたので、それらに注意して使用すればある程度は焼き付きが目立つようになる可能性を下げられるでしょう。

家電量販店で、長時間使用し続けている有機ELテレビの画面をよく見て、焼き付きが見つけられるかどうか見てみるのも良いでしょう。テレビ売り場では、有機ELテレビの黒表示の長所をアピールするために、暗いシーンが多い映画などを映していることがよくあります。その黒い部分を見て焼き付きがわからなければ、焼き付きは気にならないレベルと考えて良いでしょう。

もちろんテレビ売り場では常に画面を点けているとは言え、発売から1年程度以下の製品が並んでいることがほとんどなので、数年後にどうなるのかはわかりませんが・・・。

有機ELテレビの焼き付きを軽減するには?

有機ELテレビの焼き付きは、同じ画像を同じ場所に映し続けることで発生しやすくなります。

ハイビジョン以前の古いコンテンツでは、画面の縦横のアスペクト比が4:3で、それを映すと画面の左右に真っ黒の部分ができます。このように常に暗い部分と明るい部分が固定されて使い続けると焼き付きが目立ちやすくなります。

ゲームなどの画像でもこのように画面の特定部分に暗い部分や明るい部分が表示され続けることが多く、焼き付きの原因になりやすいです。

有機ELテレビでは、画素ごとに電流を流して発光させます。その時に電気的なバランスがずれることがありますので、使用が終わったら電源を落として電気的なバランスを回復させることが有効です。つまり、24時間連続で毎日使い続けるのは、非常に負荷がかかります。必ず電源を切って、機器を休める時間を確保した方が良いです。

また焼き付きは、電流を流して発光させた時に、有機化合物の発光材料が劣化することが原因です。劣化のスピードは、画素の明るさが大きくなるほど著しく速くなりますので、少しでも画面の明るさを控えめにすることが有効です。

まとめ

ブラウン管テレビやプラズマテレビを使ったことがある人にとっては、テレビの明るさや色の鮮やかさは、使い続けると劣化してくることはある意味当たり前と受け止めていました。そして、ある程度使えば焼付きも起こるものと理解していたと言えます。

現在は、液晶テレビが普及し、それが標準になってしまったので、焼き付きについての基準もかなり厳しくなっているようです。すでにかつてのブラウン管よりも焼き付きが目立たないレベルになっているように感じますので、過度に心配する必要はないでしょう。

もちろん、前述のように焼き付きの可能性はあるのですが、気にならないレベルであれば問題ないでしょう。どのようなテレビでも永遠に使えるわけでなく、10年程度使用できれば通常は問題ありません。

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