4Kへのアップコンバートとは?テレビとレコーダーどっちでやれば良い?

ディスプレイの画質

4Kテレビが売れています!多くの家庭でこれまでのハイビジョンテレビから買い替えて、4Kテレビを視聴しています。4Kテレビの主要な機能として「アップコンバート」機能があります。ほとんどの人にとって、4Kテレビを視聴する際にはもっとも重要な機能のうちの1つです。以下に解説します。

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4Kへのアップコンバートとは?

4Kテレビの解像度は、3840×2160=8,294,400です。4Kへのアップコンバートとは、4Kテレビよりも解像度が低い映像信号を、4Kテレビの解像度まで高める機能のことを言います。アップスケーリングという言葉もほぼ同じ意味で使用されます。

4K/8K放送が2018年12月から始まっていますが、これを受信して4Kテレビあるいは8Kテレビで視聴している家庭はまだまだ少なく、世帯普及率では2019年7月末時点で2.8%以下のようです(*こちらの記事「4K8K放送が普及しないのはなぜ?今後は普及する?」参照)。したがって、4Kテレビを購入した人も、ほとんどの人が地デジのフルハイビジョンなどの4K以下の解像度のコンテンツをアップコンバートして視聴していることになります。

4K/8K放送を視聴している人でも、まだまだ4Kあるいは8Kのコンテンツが少ないため、地デジのフルハイビジョンなどのコンテンツを視聴している時間が長いでしょう。そうなるとテレビは4Kあるいは8Kの解像度ですので、アップコンバートした映像を視聴する時間がほとんどということになります。

アップコンバートでは、例えばフルハイビジョンの解像度1920×1080=2,073,600(*一般に「2K」と呼ぶ)から4Kの解像度にするわけですが、もともと無かった画素の部分まで画像情報を作るわけですので、ある意味コンピューターグラフィックスで絵を書くような作業です。そのため2Kの画像情報を基に、画素と画素の間を補完するような信号処理を行っています。もちろん詳細はもっと複雑で、ノイズの処理なども重要なノウハウになります。

4Kテレビの場合、映像信号は60pですので、1秒間に60コマの画像があります。倍速機能がある機種では1秒間に120コマになります。1コマが前述のような膨大な画素から構成されており、毎秒これほど多くの画像を処理し続けるのですから、プロセッサなどにも大きな負荷かがかかる処理となります。

4Kアップコンバート機能が優れているテレビは?

前述のように4Kへのアップコンバートは、ベースとなる映像信号から様々な技術・ノウハウを駆使して行うもので、信号処理のプロセッサへの負荷も大きなものになります。それ故に、まだ発展途上の技術と言えます。どういうことかと言うと、さすがにもともと4Kのコンテンツに比べると、2Kなどからアップコンバートした映像は劣るということと、毎年新製品が登場する度にまだまだアップコンバート機能の改善が見られるということです。

これはアップコンバートする信号処理のアルゴリズムに関するものと、処理を行うプロセッサの能力に関するものがあります。画像を高精細化する技術・ノウハウは研究開発が進められており、改善が進んでいます。プロセッサの処理能力は、パソコンのプロセッサと同様に年々コスパが向上していますので、より処理能力の高いプロセッサを搭載できるようになっています。

家電量販店などで興味がある4Kテレビに地デジの映像を写してもらい、アップコンバート機能の優劣を比較してみると良いでしょう。これまでアップコンバート機能に定評があるのは、東芝のレグザとソニーのブラビアです。私は3年ぐらい前に東芝のレグザを購入しましたが、その時に家電量販店で各社の4Kテレビで地デジ放送を見比べて、レグザが一番キレイに見えたので選びましょう。

それでも3年前から現在までに、各社のアップコンバート機能の性能は向上しています。特にソニーのブラビアはさらに磨きがかかった感があります。プロセッサも新開発のものを搭載していることが大きいでしょう。パナソニックのビエラやシャープのアクオスも3年前よりも格段に良くなっています。現時点では、トータル性能でソニーのブラビアを推したいです。

アップコンバート機能を評価する時の注意点としては、ある程度上位の機種で比較することです。下位の機種には倍速駆動が装備されていないものもあります。倍速駆動が無いと、映像が滑らかに見えず、アップコンバート機能の比較がし難いです。また最近は液晶テレビ事業が赤字になるメーカーが増えており、おそらく使用する部材などをより低コストのものに切り替えているためか、斜めから見た時にかなり画質が悪くなる機種もあります。各社の上位機種であればそのようなことは少ないので、上位機種同士で比較すると良いでしょう。

下位機種が10万円以下になっている状況ですので、上位機種と言っても性能を考えたらかなり安くなっています。

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4Kアップコンバートはレコーダーを使う?

4Kテレビのアップコンバート機能は、前述のように4K未満の解像度のコンテンツを4Kの解像度まで高めることができます。ややこしいことに4Kアップコンバート機能を備えたレコーダーがあります。4Kテレビにこのようなレコーダーを接続した場合に、どちらの4Kアップコンバート機能を使えば良いのでしょうか?

これは使用するレコーダーと4Kテレビの機種にもよります。4Kチューナーを内蔵して4K放送が視聴できるテレビはかなり前に発売開始になりましたが、4K放送が放送がそのまま録画できるレコーダーが各社から発売されるまでにはしばらく時間がかかりました。大まかな話として、テレビの方がレコーダーよりも少し先を行っているように感じます。

最近の4K放送をそのまま録画できるレコーダーはかなり高性能ですが、それ以前の機種は4Kアップコンバートした映像を60p未満で送るような機種もありました。このようなレコーダーであれば、60pのフルハイビジョン映像をレコーダーからテレビに送り、テレビで側で4Kにアップコンバートした方が良いでしょう。

4Kテレビとレコーダーを一緒に買う機会がある場合は、予算の許す範囲内でできるだけ高性能の機種を選べば高画質で視聴できる可能性が高いです。その際も両方ともソニー製などで統一するとベストな画質で視聴できる可能性が高そうです。

しかし、多くの場合は、すでにテレビとレコーダーを利用していて、どちらかが故障してそれを買い換えるパターンが多いでしょう。その場合は、それぞれのアップコンバート機能を使って映像を表示してみて、もっとも画質が高くなる設定を確認する作業をした方が良いです。ソニーのレコーダーの場合は、同社のテレビのブラビアでアップコンバートをするためにフルハイビジョン映像信号を調整してレコーダーからテレビに送れるものもあります。

私は、ソニーのレコーダーから東芝のレグザにフルハイビジョン映像を送り、テレビ側でアップコンバートしていますが、かなりキレイです。異なるメーカーのレコーダーとテレビを組み合わせると必ずしも画質が悪くなるわけではありません。しかし、同じ機器の組み合わせでも、設定で画質は変わりますので、前述のようにいくつかの設定を試して、もっとも良い画質になる設定を確認するようにしましょう。それが面倒な場合は、多くの場合はテレビ側のアップコンバート機能を使う方が画質が良くなりますので、まずはその設定で映像を見てみて、満足できる画質であればそれで良いでしょう。

まとめ

4Kアプコンバートについて解説しました。また4Kテレビとレコーダーのアップコンバート機能のいずれを使うべきかについても紹介しました。

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