時間の単位である時間、分、秒は、英語でhour、minute、secondですが、これらを表記する時は「h」、「min」、「s」で良いのでしょうか?
また時間、分、秒および時速、分速、秒速の換算は、少々ややこしいですね。以下に解説します。
時間・分・秒の表記はh・min・s
英語の場合、複数形になると「s」がつきます。そのため時間・分・秒でも、hours、minutes、secondsと「s」を付けます。
しかし、多くの場合、例えば「5h」、「5min」、「5s」と表記されます。これらに「s」を付けなくても良いのでしょうか?また略した時にはピリオドを付けることがありますが、「min.」、「sec.」などとしなくて良いのでしょうか?
答えは、そのまま「h」、「min」、「s」と書けば良いということになります。これは長さの単位の「m」や「km」と同じように時間を表す単位記号として使用しているためです。例えば「100m」と書いても「100ms」とは書かないことと同じで、「5min」と書いても「5mins」とは書きません。
ただし、英語の文章中で、単位記号を使わずに「100 meters」と書き表すことがあり、同様に「5 minutes」と書くことはあります。その場合は、単語として略さずに表記するのが普通です。
「sec」は間違い?
いろいろな文章を見ていると、たまに「sec」や「sec.」と表記しているものもあります。これを科学的な単位記号として用い、例えば「m/sec」や「m/sec.」などと表記するのは厳密には正しくありません。学術の世界のルールで基本的には「s」と表記することとなっているためです。
時間・分・秒の換算
1時間は60分、1分は60秒です。つまり、1h=60min、1min=60sです。
また1日は24時間(24h)です。このように10進法ではないことが換算をややこしくしています。
以下のように換算しましょう。
時間から分、秒へ換算する場合:
A(h)=A×60(min)=A×60×60(s)
秒から分、時間へ換算する場合:
B(s)=B÷60(min)=B÷60÷60(h)
時速・分速・秒速の換算
時速・分速・秒速は、それぞれ1時間・1分間・1秒間に進む距離、すなわち速度を表す単位です。それぞれの場面で、適当な数値になるようにいずれかを選択します。
例えば、車や電車などの速度は時速(km/h)で表され、風の速度(風速)は分速(m/min)で表すのが普通です。車の速度などで時速をよく使うことがあるので、これはイメージしやすいのですが、分速などはイメージしにくいことが多いです。
分速から時速への換算は以下のようになります:
C(m/min)=C×60÷1000(km/h)
同様に秒速から分速への換算は以下のようになります:
D(m/s)=D×60(m/s)
時速から秒速への換算は以下のようになります:
E(km/h)=E×1000÷60(m/min)=E×1000÷60÷60(m/s)
例えば大谷翔平投手が投げる160km/hのスピードボールは、この式を使って計算すると以下のようになります。
160(km/h)=160×1000÷60÷60=約44.4(m/s)
マウンドからホームベースまでの距離は18.44mですので、投げてから約0.4秒でホームベース上を通過することになります。実際には初速よりも少し減速してホームページ上を通過すると思いますが、マウンドのプレートよりはかなり前に踏み込んで投げるので、実質的な距離はもっと短くなるでしょう。
いろいろな変化球も使いながらこのような豪速球が来るわけですので、打ち返すことは本当に難しいことがよくわかりますね。
まとめ
分と秒の表記であるminとs、およびこれらと速度の換算について解説しました。自由自在に換算できると、上記の例や風の強さの理解などいろいろな場面で役に立ちます。
1年は何週間なのかについてこちらの記事で紹介しています。
半角の℃の入力方法についてこちらの記事で紹介しています。
コメント