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LGは有機ELパネルを独占的に販売している!それでも赤字?

投稿日:2018年10月26日 更新日:

家電量販店のテレビ売り場に行くと、大型の有機ELテレビが並んでいます。引き締まった黒と鮮やかな色彩が美しく、思わず見入ってしまいますね。液晶テレビよりも割高ですが、有機ELテレビも年々値下がりし、液晶テレビとの価格差も小さくなっています。これらの有機ELテレビには韓国LGの製造した有機ELパネルが使用されているのをご存知でしょうか?

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LGは有機ELパネルを独占的に販売している

現在、大型有機ELテレビに使用されている高画質の有機ELパネルは、独占的に韓国LGが製造・販売しています。LGはかつて日本でテレビ販売を行っていましたが、撤退し、2010年に再参入しました。その後、液晶テレビでは、シャープ、ソニーなどの複数の日本メーカーがしのぎを削っている日本市場で苦戦しているようでしたが、世界で初めて大型の有機ELテレビの量産を開始して以来、徐々に存在感が高まってきたようです。

LGは大型のテレビ用の有機ELパネルを独占的に製造していますが、それを自社のテレビにだけ搭載するのではなく、ライバルメーカーにも供給しています。現在、日本国内では、ソニー、パナソニック、東芝などから有機ELテレビが販売されていますが、これらはすべてLGの有機ELパネルを使用しています。ちなみに同じLGの有機ELパネルを使っていても(*厳密な意味で全く同じであるのかは不明です。カスタマイズされている可能性はあります)、映像信号を実際の表示画像にする「絵作り」のプロセスが各社の腕の見せ所で、個性が出ます。売り場で比較してみると面白いでしょう。

通常は、日本メーカーの有機ELテレビよりもLGの有機ELテレビの方が価格が安いようです。前述の「絵作り」だけでなく、インターネット機能やその他の機能に差がある場合もありますので、購入を検討する際にはスペックを比較した方が良いでしょう。

LGは有機ELパネルを独占的に販売していても赤字?

大型の有機ELパネルを製造するには、最新鋭の有機ELパネル工場が必要です。有機ELパネルを安く製造するためには、大規模な工場を建設し、高い稼働率で大量生産する必要があります。さらに大量生産したものを、しっかり売り切る必要があります。これは多額の投資を必要としますし、稼働率が落ちたり、販売が低迷したりした途端、大赤字となりますので、極めてリスクの高い事業となります。そのため、多くの日本メーカーは、大型テレビ用の有機ELパネル工場を建設しませんでした。

LGは果敢に大型有機ELパネル事業に投資し、攻めました。他のメーカーはこのような大きなリスクを取りませんでしたので、独占的に大型有機ELパネルを製造・販売できる地位を手に入れました。しかし、その代償として、大量の大型有機ELパネルを作り続け、売り切らなければなりません。推測ですが、このような状況によって、自社のテレビだけでなく、ライバルメーカーにも有機ELパネルを供給するという戦略になったと考えられます。

また大量の有機ELパネルを売り切るためには、売れる程度の価格にまで値下げしなければなりません。そのため、LGは必死に価格を下げたため、これまで有機ELパネル事業では赤字でした。赤字になっても、高い稼働率で大量生産し、売り切ることを選んだわけです。積極的にリスクを取って、大量生産したお蔭で製造コストが下がり、2018年7~9月期で初めて有機ELパネル事業が黒字になったとの発表がありました。黒字額は公表されていません。

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LGの有機ELパネル事業はどうなるの?

前述のように大型有機ELパネル工場を建設するには、多額の投資と高い稼働率で大量生産し、それを売り切らなければならないというリスクがあります。それを数年間やり遂げたことで、製造コストが下がり、ようやく黒字化できるような事業です。それほどの大きなリスクを取ることができる企業は少なく、少なくとも日本メーカーや韓国サムスンはやらないでしょう。

それでは大型有機ELパネル事業におけるLGの独占的な地位は安泰なのでしょうか?実は近い将来にその地位を脅かす存在となるのが中国勢です。中国政府の後ろ盾により、巨額の投資を行い、大型有機ELパネル工場を建設していることがすでに明らかになっています。これまでLGが赤字覚悟で必死に量産し、製造コストを下げてきたのも、中国勢の追い上げに驚異を感じていたからでしょう。価格が下がれば下がるほど、後発で参入してくる企業にとっては利益を出し難くなるからです。

LGは韓国内だけで製造していても競争に勝ち残ることは難しいと判断しているようで、中国国内に中国企業と合弁で大型有機EL工場を建設しています。有機ELの生産量はもっともっと増えて行きそうです。

まとめ

LGの大型有機ELパネル事業について紹介しました。有機ELテレビの価格はもっともっと下がりそうですね。

有機ELについては、こちらの記事「有機ELのまとめ」もご覧ください。

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