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Apple Watchの防水性能はお風呂やシャワーで使っても大丈夫か?SE・8・9は?

Apple Watch

AppleのCEOであるティム・クック氏が「Apple Watchを装着したままシャワーを浴びている」ということが報じられたため、多くの人が試しています。

本当に大丈夫なのでしょうか?Apple Watchの防水はどれくらいなのでしょうか?

Apple Watch(アップルウォッチ)には有機ELディスプレイが搭載されていますが、有機ELディスプレイを水に浸けるという話はあまり聞いたことがありません。

またリチウムイオンバッテリーも搭載されていますので、危険なのではないでしょうか?

Apple Watchの防水性能について以下に紹介します。

*通常は、Apple Watchを装着したまま入浴したり、シャワーを浴びたりすることは可能です。しかし、後述するようにいくつかの注意事項があります。できるだけApple Watchを故障させるリスクを低くするには、防水ケースの装着がオススメです!

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Apple Watchの防水性能は?SE・8・9は?

Apple WatchはSeries 1に比べてSeries 2以降は耐水性能が強化されています。まずはその性能について見てみましょう。

水深 50 m の耐水性能

*以下は新型のApple Watch SE (2nd generation)です!

Apple Watch Series 2〜9およびSEは、防水性能はありませんが、耐水性能はあります。「ISO 規格 22810:2010 に基づく水深 50 m の耐水性能」です。

少々わかりにくいですね・・・。

まず防水性能や耐水性能というものは、各メーカーがバラバラの基準でアピールし始めると非常に混乱してしまいますので、規格があります。その規格に照らし合わせた時に、Apple Watchの性能は上記の耐水性能です(*Apple Watch Series 1は除く)。

この「水深 50 m の耐水性能」というものは、腕時計でよく見かけるものですが、これを手首に付けて水深50 mまで潜れるという意味ではありません。

おおまかに説明すると、水深50 mでは5気圧の水圧がかかりますので、そのような水圧をかけて静置した状態で所定の時間試験し、耐えられたということを意味します。

スキューバダイビング、ウォータースキーはNG


上記の規格の試験条件からわかることは、水深50mで手首に装着して腕を動かすと、さらに水圧がかかりますので、5気圧を超えてしまいますのでNGということ。

したがって、この耐水性能は、もっと水深が浅い場所で水泳をしたり、水仕事をしたりするような状況で耐えられるということを意味しています。基本的にはスキューバダイビングにはNGです。

また仮に水深が浅くても、ウォータースポーツなどで高い水圧がかかるような状況下では使えません。ウォータースキーなどでは、高速で移動するため水がApple Watchにぶつかることで高い水圧がかかる可能性が高いのでNGです。

その他、短時間でも高い水圧がかかるような状況が想定されるウォータースポーツなどでは使えないと考えた方が良いでしょう。

海やプールでは使える

上記の規格から水深の浅いところで、普通に泳いだりする程度であれば、海やプールでも問題なく使えます。海やプールで使用したら、Apple Watchを外して洗い、乾かしましょう。

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Apple Watchはお風呂・シャワーや雨で濡れても大丈夫?

前述のようにApple Watch Series 2〜9およびSEは、「ISO 規格 22810:2010 に基づく水深 50 m の耐水性能」ですので、雨に濡れたり、お風呂やシャワーを浴びる時に濡れても大丈夫です。

しかし、これはあくまでも「水」に対してのもので、石鹸やシャンプー、リンスなどが付着すると故障の原因になります

Appleの公式サイトには、以下のように説明されています。

Apple Watch Series 2 以降を着けたままシャワーを浴びてもかまいませんが、本体に石鹸、シャンプー、コンディショナー、ローション、香水が付かないようにしてください。水密性や通音膜の性能低下を招くおそれがあります。Apple Watch が真水以外に触れた場合は、きれいな水で汚れを除き、糸くずの出ない布で拭き取ってください。

雨も成分が水であれば大丈夫ですが、強い酸性雨や高濃度の塩分を含んだ雨に長時間濡れていると故障する可能性はあるでしょう。雨に濡れてしまったら、屋内に入った時に拭き取るようにしましょう。

サウナで使っても大丈夫?

Appleの公式サイトには、「次のような取り扱いは、Apple Watch の耐水性能に支障をきたす可能性があるため、避けてください。」との注意書きがあり、その例として「Apple Watch を着けたままサウナやスチームルームに入る。」と書かれています。

一般的なサウナの温度は80〜90℃です。そのような高温の環境下に人間が入っても、短時間であれば大丈夫なのは、空気の熱の伝わりやすさ(熱伝導性)が低いためです。

しかし、サウナルーム内の椅子や何らかの物体に接触しているともっと早く熱が伝わります。もちろん、時間とともにサウナルームの温度に近づいていきます。

サウナルームレベルの高温に晒されるとリチウムイオンバッテリーは著しく劣化する可能性が高いです。その他の故障の原因になりますし、やけどする危険もありますので絶対に止めましょう。

実際にお風呂・シャワーで使ったという話

石鹸やシャンプー、リンスを付着させない方が良いことは間違いありませんが、少しでも付着したらすぐに壊れるという程でもないです。付着したらしっかり洗い流せば通常は大丈夫でしょう。

実際にApple Watchを腕に装着したままお風呂に入った・シャワーを浴びたといった記事が、インターネット上で多数見つかります。通常の入浴方法などで多少石鹸やシャンプー、リンスが付着しても、しっかり洗い流せば問題ないでしょう。

ただし、Apple Watchを着用してお風呂に入って故障する可能性も否定できませんので、責任は持てません。どうしても試したい場合は、あくまでも自己責任でお願いします。

それは、前述の石鹸やシャンプー・リンスのリスクだけではなく、経年劣化による耐水性能の低下が有り得るためです。

次項で詳しく説明します。

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Apple Watchを水で故障させないために

Apple Watch Series 2〜9とSEは、「ISO 規格 22810:2010 に基づく水深 50 m の耐水性能」があるのですが、注意したいのはこの耐水性能は永久に保持されているわけではなく、経時劣化するということです。

これはApple Watchに限らず、ほとんどの腕時計も同様です。通常の腕時計で耐水性能を維持しようとすると、定期的にオーバーホールし、ゴム性部品などを交換するなどしなければいけません。

Appleの公式サイトでは以下のように書かれています。

「永久耐水ではないため、経年劣化で耐水性が損なわれる場合があります。Apple Watch の耐水性能を再検査したり、耐水加工を再度施したりすることはできません。次のような取り扱いは、Apple Watch の耐水性能に支障をきたす可能性があるため、避けてください。」

つまり、通常の腕時計のように、定期的にオーバーホールをして耐水性能を維持することができないということです。詳細は分かりませんが、有機ELディスプレイを使用しているApple Watchの構造上、止むを得ないことなのかもしれません。

したがって、使い始めてから徐々に経時劣化が進み、あるレベルまで劣化が進んだ状態で水に濡れると故障してしまう可能性があります。特にApple Watchを落としたり、ぶつけたりすると、ダメージが蓄積するようです。

着用したまま水泳しても大丈夫と言っても、日常的に水泳時に使用していると、ある日故障することになる可能性がありますので、あまり水に濡らさないほうが無難でしょう。

Apple Watchは、1日に1回は充電する必要がありますので、私はいつもは入浴中に充電しています。したがって、無理に入浴時などに装着しなくてもよいように感じます。

Apple Watchに防水ケースを装着する

「水泳の練習中にApple Watchを使用したい」などのように、何らかの目的のために長期間水に濡れる場所でApple Watchを使用するためにはどうすればよいでしょうか?

現時点では、あまりそのような使い方をしてApple Watchが故障したという話を聞いたことがありません。Apple Watchのバッテリーの寿命を考えると、水に濡れ続けるような条件下で、Apple Watchの耐水性能が劣化して故障に至るまで使用する例があまりないのかもしれません。

そのような意味から、前述の耐水性能でカバーできる範囲内であれば、新品から〜2年ぐらいの間は問題なく使える可能性が高いです。同様の耐水性能がある一般の腕時計でも、その性能を維持するためのメンテナンスは2年毎に行うことが推奨されていることが多いことからも、おそらく同様でしょう。

しかし、それよりも古くなったりした場合は、外付けの防水ケースを装着すると安全度が高くなるでしょう。

防水ケースにも種類がありますが、多くのものは装着することで元々のApple Watch耐水性能を上回る防水性能とすることができますので、状況によっては新品の時から装着してももちろん構いません。

Apple Watchの防水ケースをECサイトなどで検索すると多数表示されますが、選ぶ時に少なくとも2つの点に注意が必要です。

まずサイズです。Apple Watchにはいくつかのケースサイズがありますので、装着するApple Watchのサイズに適合したケースを選ぶ必要があります。

次に防水のレベルです。紛らわしいのは、「Apple Watch 防水ケース」で検索しても、耐衝撃用のケースなどそもそも防水性能が無いケースも表示されますので、これらを間違って選ばないようにしましょう。

防水性能を確認するには規格をチェックします。防水・防塵におけるJIS規格 最上級「IP68」に準拠していれば安心できますし、「完全防水で水深100m」などとスペックが示されていればさらに良いです。

またアメリカ国防総省の軍事規格「MIL-STD-810G」の落下テストもクリアしているとかなり頑丈でしょう。

これらを満足する防水ケースは、少々値段も高くなりますが、防水性能の低い防水ケースでは困りますので、Apple Watchを守るために性能の高いものを選びましょう。



以下は防水・防塵におけるJIS規格 最上級「IP68」に準拠ですが、アメリカ国防総省の軍事規格「MIL-STD-810G」の落下テストは行っていないようです。






Apple Watchを濡らしたらしっかり乾かす

基本的にはApple Watchを濡らしたら、水を拭き取って乾かしましょう。長時間装着していると、時計の裏側にも汗が付着しますので、Apple Watchを外してしっかり洗い、装着していた腕も洗って清潔にしましょう。これを怠ると、肌が荒れやすくなりますので要注意です。

Apple Watchを装着している部分の肌が荒れたりすることがあります。Apple Watchで手がかぶれることについては以下の記事で詳しく紹介しています。

まとめ

Apple Watchの防水性能(耐水性能)について紹介しました。長く使うためには、あまり水に濡らさない方が良さそうです。

販売されているApple Watchの中ではApple Watch 3がもっとも安く、コスパが高いです。Apple Watch 3でできることについてはこちらの記事で紹介しています。

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