終身雇用制度が強固であった数十年前は、大企業などの良い勤め先に就職できたら、30年程度のローンを組んで家を購入する人が多かったのですが、終身雇用制度が崩壊した今はどうなのでしょうか?
東芝のような大企業があっという間に経営危機に陥るような時代です。30年ものローンを組むのも慎重に考えなければならないですね。
賃貸派と金持ち父さん、株式投資
あなたは持ち家派ですか?それとも賃貸派ですか?
私は新卒で社会人になってから、わずか2年でリストラされ、それ以来有期の職でここまできていますので、とても長期のローンを組んで家を買うなんてことはできませんでした。毎年、今年で転職してどこか遠いところへ移る可能性があると考えていたからです。
終身雇用の職に就けたら持ち家派になっていたと思いますが、現時点でもそのような状況ではありません。また「金持ち父さん貧乏父さん改訂版 アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 [ ロバート・T.キヨサキ ]」を読んで、大きな借金を作るよりも資産を増やすべきと思いました。
そして住宅ローンを組まなかったことにより手元に蓄えられたお金を株式投資に充てました。最初はある程度順調に株式投資で増やすことができました。
しかし、リーマンショクの時は、かなり運用資産を減らし、「なんてバカなことをしたんだ・・・」と思ったこともありました。そして「泣き言を言ってもしょうがない!」と自分自身に言い聞かせ、これまで株式投資を続け、あと少しでリーマンショック前の水準まで戻せそうなところまで回復してきました。
家を買わなかったため、運用資産と株式投資経験があり、今ではそれが最大の支えになっています。つまり、株式投資でこれからもっともっと稼げると考えています。
持ち家派になって家を買うとどうなる?
もし30年ローンを組んで家を買っていたら、現在のレベルの運用資産を作ることができず、給与収入に頼るしかなかったと思います。株式投資で資産を増やすよりは、繰上げ返済をして一日でも早く借金を返すことに専念していたと思います。
また金利が下がればより有利な条件で借り換えをしていたでしょう。なぜなら大きな借金があるということはそれだけリスクがあるからです。
それでも子供の教育資金は用意し、支払っていかなければならないので、もっともっと生活に余裕はなく、生活水準が下がっていたでしょう。
またある程度以上の大きな企業で働いていたら、転勤になる可能性も高かったでしょう。単身赴任になっても、ローンの支払いのために辞めるわけにもいかず、場合によっては会社の経営状態が悪化すれば不安を抱えることにもなった可能性があります。
家を買うならば、かなり金額的に低く抑えなければその他の多くのものを我慢しなければならないはずです。そして住宅ローンを完済するまで、資産を築くことなどできないのではないでしょうか・・・。
家も庭付一戸建てならば、30年経っても土地の資産価値は残りますので、まだ良いのですが、マンションの場合、老朽化し、色々と難しい問題が発生するでしょう。そして老後への備えも考えなければなりません。やはり、必要なのはお金です。
資産運用をするからこそ経済的に自由になる可能性が生まれる
私は、現時点でも有期の職なので給与収入がなくなる不安はありますが、年々、株式投資により運用資産を増やすことには成功しているので、「このまま行けばあと数年で自由になれる!」という思いで頑張れています。
今となっては、「やはり家を買わなくてよかった!」という思いで一杯です。つまり、資産を増やしていかなければ永遠に経済的に自由になれる可能性が生まれません。資産を増やし、資産がお金を稼ぎ、それによって十分生活ができるようになって、初めて経済的な自由を手にすることができるからです。
必死に30年かけて住宅ローンを完済しても、それだけでは経済的に自由にはなれません。単純にお金を貯めて、それを取り崩すだけで生活しようとすると、定年になる時点でかなり大きな金額を蓄えていなければなりません。通常は退職金を含めても十分な蓄えを得ることができず、定年後も働き続けることになります。
そのことを考えれば、できるだけ早い年齢から資産運用を心掛けるべきでしょう。
まとめ
資産運用をすれば、経済的な自由を手に入れられる可能性が生まれます。そのためには元手になる資金が必要で、それを作るためには安易に長期の住宅ローンを組まない方が良い場合があります。もちろん、もっと単騎で余裕で住宅ローンを完済できる人ならばその限りではありません。