ウシオ電機の紫外線殺菌ライト「Care222」はいつから販売?

紫外線 テクノロジー

ウシオ電機が新しい紫外線殺菌ライト「Care222」の開発を進めています。同社のホームページでは「222nm紫外線殺菌・ウイルス不活化ユニット「Care222」」と表記されています。

これは殺菌用の紫外線ライトでありながら、人間には無害でウイルスを不活化する能力があるということで、大きな驚きとともに報じられました。そして新型コロナウイルスの感染拡大防止で奮闘する人々の大きな期待とともにその製品化・販売開始が待ち望まれています。

技術的な詳細については、こちらの記事「ウシオ電機の紫外線殺菌ライトに注目!人に安全な殺菌用光源!」で紹介しています。

いつから販売開始となるのでしょうか?

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ウシオ電機の紫外線殺菌ライト「Care222」はいつから販売?

「222nm紫外線殺菌・ウイルス不活化ユニット「Care222」」の販売に関する情報は、公式なものは同社のホームページに掲載されています。

2020年6月1日時点の情報を以下に記します。

「現在はまだ開発中のため販売はしておりません。また、駅や病院、学校や老人ホームなど公共性の高いシーンでの使用を想定しており、個人のお客様への販売については現段階では未定です。」

上記のように記載されており、現時点では「Care222」を組み込んだ製品はまだ販売されていません。またこのような社会情勢ですので、個人向けよりも公共の場所などでの使用を優先する方針です。

「照明器具や衛生機器などに組み込む「モジュールタイプ」は2020年秋ごろから量産を開始し、メーカー向けに供給を開始する予定です。また「ユニットタイプ」については2021年春の商品化を目指して開発を進めています。」

上記のように記載されていることから、「Care222」を搭載した製品の販売は早くても2020年の冬以降でしょうか?

ちなみにこの「モジュールタイプ」と「ユニットタイプ」がどのようなものなのか、同社のホームページに写真が掲載されていますが、大まかに説明すると「Care222」のランプとそれを点灯させるための電気回路などの最低限の部品のみのものが「モジュールタイプ」で、「Care222」のランプと電気回路などをケースに入れ、取り扱いしやすくしたものが「ユニットタイプ」です。

「モジュールタイプ」はこれを組み込んだ製品を開発する人向け、「ユニットタイプ」はこれを使った紫外線照射実験をする人などに向けたもののようです。

ウシオ電機の紫外線殺菌ライト「Care222」のメディア情報

ウシオ電機からの公式の発表は前述したとおりです。この他に新聞記者などの取材による情報がいくつか発表されています。公式情報では無いのですが、ある程度信頼できる情報と考えられます。

日経産業新聞による2020/5/23の情報(*日本経済新聞社のサイトに掲載)によると、「今夏までに国内外で数百台を供給する考え」で「価格は20万~30万円で、一部を無償提供する」とのこと。量産品については、ウシオ電機の公式サイトに記載されている情報と同じです。

つまり、新型コロナウイルスの感染拡大防止が世界的な課題となっており、ウシオ電機の「Care222」への引き合いが強いことから、正式な量産品を供給する前に、研究開発的な位置付けで数百台程度供給するということではないかと思います。これらは前述の「ユニットタイプ」のようです。

「モジュールタイプ」についても引き合いが強く、すでに「数十万個分の引き合いがある」とのことです。価格は1万~2万円となるようです。


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波長222 nmの紫外線殺菌ライトの照射実験も継続中

波長222 nmの紫外線を照射することでウイルスを不活化し、人体には悪影響を与えないという技術は、米国のColumbia University Center for Radiological ResearchのDavid Brenner所長らによって進められてきた研究の成果です。それをウシオ電機が、独占ライセンス契約および研究委託契約を締結締結しています。

すでに実験的に波長222 nmの紫外線が人体に無害であり、インフルエンザウイルスなどを不活化する効果があることは確認されています。新型コロナウイルスは新しいウイルスであるため、紫外線の照射実験が続けられています。

日経XTECH(*ソースはAFPBB News)の記事「紫外線ランプ、新型コロナとの闘いに光明か 米大が実験
(2020.5.20)」によると、「「3~4週間前」に始めた実験により、表面に付着した新型コロナウイルスをUVC線が数分以内に死滅させることがすでに明らかになっている」とのことです。

さらにマウスを使った照射実験により、波長222 nmの紫外線が人体に無害であることを確認する実験が入念に進められています。

従来の殺菌用紫外線の中心波長は254 nm付近ですが、波長222 nmの紫外線がなぜ安全なのかという原理は、それぞれの波長におけるタンパク質の吸収係数の差にあります。254 nmに比べて222 nmは10倍以上の吸収係数があり、厚さ20ミクロン程度でほとんどの波長222 nmの紫外線エネルギーがタンパク質に吸収され、それ以上内部に届かないためです。

そのため皮膚であれば表面の20ミクロン程度、眼球であれば角膜の最表面で光エネルギーが吸収され、皮膚がんや白内障を引き起こす原因とならないと考えられています。現在、そのことを実験的に証明するため、入念な実験が続けられています。

ウシオ電機は、神戸大学やシンガポール国立大学などとも共同で人体への影響やウイルスを不活化する効果を研究しています。これらにおいても、良好な結果が得られているようです。

まとめ

ウシオ電機の新しい紫外線殺菌ライト「Care222」の製品化に向けた最新情報を紹介しました。ウイルスと闘う人々の強い要請を受け、予定を前倒しして開発を進めているようです。

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