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村田製作所の5G関連部品の強さの秘密!メトロサークとコンデンサ

5Gテクノロジー

5Gの商用サービスが世界各国で始まり、日本でも限られたエリアで始まっています。5G対応のスマホも各社から発売されており、注目されています。5Gは超高速・超低遅延・多数同時接続という優れた特性から、多くの企業によってその関連の研究開発が進められています。

スマホやインターネット関連の多くの事業は、米国、中国、韓国などのIT大手が強い地位を築いています。しかし、いくつかの部品では日本メーカーも強い地位を築いています。その1つが村田製作所です。以下に紹介します。

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村田製作所の5G関連部品が強い!

現在はまだ4Gが主流で、5Gは世界の中でもまた限られたエリアでサービスが始まったに過ぎません。それでも研究開発はすでに5G関連が中心で、4G関連で強かった企業がそのままの地位を維持できなくなると予想されています。それは同じスマホの部品であっても、5Gの通信規格に対応できるような部品およびその技術となると難易度が異なり、市場シェアが一変すると考えられるからです。

村田製作所は、そんな5G関連部品において、すでにシェアトップの製品を複数持っています。それらは例えば以下です。

1.積層セラミックコンデンサ(MLCC)
2.表面波(SAW)フィルタ
3.デュプレクサ
4.セラミック発振子
5.EMI除去フィルタ
6.無線LANモジュール
7.ブルートゥースモジュール

これ以外には、シェア2位のインダクタなどのあり、もはや村田製作所の部品を使わなければ、優れた5Gスマホを作るのは難しいと言って良いレベルでしょう。

強さの源泉は、それぞれの部品の性能にあります。さらに詳しく見てみましょう。

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村田製作所の5G関連部品:積層セラミックコンデンサ

積層セラミックコンデンサ(MLCC)の世界シェア(*ゴールドマン・サックス調べ、2017年度)は以下のようになっており、村田製作所のシェアは45%でダントツのトップです。市場規模は、2018年に128億米ドルと推定されています。

第1位 村田製作所 45%
第2位 サムスン電機 21%
第3位 太陽誘電 15%
第4位 TDK 9%
第5位 国巨(ヤゲオ、台湾) 6%
第6位 京セラ

村田製作所は、新型のMLCCを開発しました。0.25ミリメートル×0.125ミリメートルという超小型で、同サイズの他社製品に比べて電機を蓄える容量が10倍程度大きいです。

なぜこれほど村田製作所のMLCCは強いのでしょうか?その秘密は、商品の企画・設計から原材料や主な製造装置の生産まで、すべて自ら手がけ、技術・ノウハウなどが外部に流出しないようにしている点にあります。原材料を外部から調達するだけでも、重要な部品を製造するための成分が外部に知られるリスクがありますが、だからといって原材料まで自ら手がけるということはすごいことです。

それにより、海外メーカーのキャッチアップを困難なものとし、地位を維持しています。

またユーザーとのコミュニケーションから、技術の将来像をかなり正確に予測できているようです。それも大きな強みです。


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村田製作所の5G関連部品:樹脂多層基板「メトロサーク」

現在、もっとも注目されているのが、樹脂多層基板「メトロサーク」です。5Gになるとスマホ内で、電子部品から電子部品への信号伝送において高速・高周波数になるために伝送損失が大きくなります。そのため4G用とは基板の材料から見直していく必要があります。

基板材料としてもっとも優れているのが液晶ポリマー(LCP)です。村田製作所のすごいところは、この液晶ポリマーフィルムから内製化している点です。同社の積層技術を使って、層を積み上げて作る多層基板です。接着層が不要なことから薄型化が可能です。これが他社製品と差別化できている特徴です。

ここでも内製化の強みが見られます。「メトロサーク」は売上高がすでに1000億円を超え、今後も伸びていく見込みです。

4G時代に強かったメーカーが、5G時代に移ってその将来の売上の減少に恐怖を感じている状況で、着実に地位を固め、売上を伸ばしている同社は羨望の的です。

まとめ

村田製作所の5G関連部品とその強さについて紹介しました。特に主力の積層セラミックコンデンサ(MLCC)や樹脂多層基板「メトロサーク」は、伸びていきそうです。

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