ウシオ電機の紫外線殺菌ライトに注目!人に安全な殺菌用光源!

紫外線 テクノロジー

最近は、紫外線を照射して殺菌する装置が、一般の消費者向けにも多数販売されるようになっています。それは深紫外線LEDが開発され、安価に製造・販売されるようになったためです。感染症対策として紫外線による殺菌が注目されていることも、紫外線殺菌装置への関心を高めています。そのような状況の下、ウシオ電機から新しい殺菌用紫外線ライトが開発され、秋には量産品の供給を計画するとの発表がありました。これは深紫外線LEDと何が違うのでしょうか?以下に解説します。

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ウシオ電機の紫外線殺菌ライトに注目!

ウシオ電機の開発した紫外線殺菌ライトは、エキシマランプと特殊な光学バンドフィルタを組み合わせたライトです。エキシマランプは222nmを主波長とする紫外線を放出するランプで、ここから光学バンドフィルタで人に優しい紫外線波長域(200-230 nm)の紫外線を選択して照射します。

ウシオ電機の紫外線殺菌ライトのホームページを読んで驚いたのが、以下のように紹介されていることです。

「人や動物の皮膚や目に安全でありながら、紫外線本来の殺菌、ウイルスの不活化能力を保持した新しい殺菌用光源です(※)。」

そんなに都合の良い光を発する光源があるなんてビックリです。ご存知のように、通常の紫外線は人間の皮膚や目には有害です。

強い紫外線を肌に受けると、修復不可能なダメージを受け、老化を早め、皮膚がんの原因になることが知られています。そのため、若い頃からできるだけ日に焼けないようにすることが大切で、各種UVカットの化粧品などが販売されています。

目にも強い紫外線を受けると、ダメージを受けるため、日差しが強いところではサングラス等の着用が推奨されています。

これらの紫外線の特性は広く知られているので、人間の肌や目に安全な紫外線というだけで驚きですが、それだけでなく「殺菌、ウイルスの不活化能力を保持している」なんて嬉しいことです。

この特性によって、各社から販売されている深紫外線LEDを使用した殺菌用光源と差別化できるはずです。

紫外線殺菌ライトのメリットは?

まずウシオ電機の紫外線殺菌ライトに限らず、従来からのものを含めて「紫外線殺菌ライトのメリット」を見てみましょう。

古くから使われている紫外線殺菌ライトとしては、殺菌用水銀ランプが有名です。これは浄水場などで殺菌用に使用されており、世界中の公衆衛生に貢献しています。

ランプからの紫外線を照射するだけで水中の菌やウイルスを殺菌できますので、何らかの化学薬品を投入する方法に比べると、殺菌しものの内部や表面に化学薬品が残留しないというメリットがあります。

菌に感染した時に抗生物質を使用し、途中で抗生物質の使用を止めてしまうと耐性菌が生まれてしまう危険性が広く知られるようになりましたが、紫外線照射という仕組みから、耐性菌は生じないと考えられます。また抗生物質などは、菌によって効きやすいものとそうではないものがありますが、紫外線照射ではほとんどの菌に効果があると考えられます。今の所、紫外線を照射し続けたからと言って、紫外線に強い菌やウイルスが生まれたという話は聞いたことがありません。

このようなメリットがあるため、水銀ランプが広く使われているのですが、その高い消費電力が課題として挙げられていました。多くの電球がLED照明に置き換えられたように、紫外線を放出できるLEDを開発すれば、もっと効率の高い紫外線光源ができるのではないかという期待がありました。そして、これまでいくつかのメーカーが開発に取り組み、最近安価に販売されるようになったのが深紫外線LEDです。

具体的には旭化成、スタンレー、ナイトライド・セミコンダクターなどが深紫外線LEDの事業に取り組んでいます。さらに紫外線光源を組み込んだ空気清浄機付き隔離ブースを国際先端技術総合研究所が開発しています(*どのような光源であるのかは不明)。

深紫外線とは、波長 200-280 nmの紫外線でUV-Cと呼ぼれています。UV-Cは、太陽光に含まれていますが、オゾン層で守られているため地表には到達しません。また強い殺菌作用があり、生体に対する強い破壊力があります。

水銀ランプが放出する光の中で波長253.7 nmの紫外線がもっとも殺菌効果があるとされています。深紫外線LEDはいくつかの波長のものがありますが、265 nm付近のものが殺菌効果が高いです。

ちなみにUV-Aが波長315–380 nm、UV-Bが波長280–315 nmの紫外線です。UV-Aはサンタンと呼ばれる日焼けを引き起こし、肌を老化させます。UV-Bは赤くなる日焼けを引き起こします。UV-Cがもっとも短波長で、高エネルギーの紫外線であることがわかります。


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ウシオ電機の紫外線殺菌ライトは人に安全

前述のように紫外線は、基本的には人体に何らかの影響を与え、強い紫外線を受けると有害です。それにもかかわらず、ウシオ電機の紫外線殺菌ライトは、同社ホームページによれば人の皮膚や目に悪影響を及ぼさないとのことです。この技術は、米国コロンビア大学が特許化したもので、ウシオ電機が全世界における独占実施権を有しているとのことです。つまり、他社は同様なものを製品化できないようです。

「人の皮膚や目に悪影響を及ぼさない」ということと、人間の目には見えない波長であることから、通常の照明のように室内を照らし、殺菌することが可能です。ウシオ電機のホームページにもそのようなイメージ写真が掲載されています。これも今までも常識を覆す使い方です。

つまり、病院などの照明に使えば、いろいろな菌やウイルスを照らすだけで殺菌・除菌できてしまう可能性があるわけです。これは素晴らしいですね。今後2~3カ月以内に国内外で数百台を、20万~30万円程度の価格で供給する予定のようです。期待したいですね。

まとめ

ウシオ電機の紫外線殺菌ライトについて紹介しました。ライトで照らすだけで殺菌でき、人間には優しいなんて嬉しい話です。

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