信越化学工業がマイクロLEDディスプレイ製造用材料を開発!

マイクロLED

信越化学工業がマイクロLEDディスプレイ製造用材料を開発し、上市しました。信越化学工業と言えば、日本のトップレベルの高収益性を誇る化学企業です。そんな優秀な企業がマイクロLEDディスプレイ製造用材料に参入するというニュースは衝撃です。以下に紹介します。

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信越化学工業がマイクロLEDの素材を開発した!

信越化学工業の公式サイトに2020年2月4日に掲載された情報によると、マイクロLEDディスプレイ製造用材料を開発し、上市したとのことです。サイトでは以下のように紹介されています。

「 信越化学が新たに開発し上市した材料は以下の通り。
1)超平坦な基板上に、粘着剤フリーでドライな接着層を形成したマイクロLED移送用スタンプ
2)基板を保持したまま洗浄工程や移送など種々プロセスを可能にする、仮支持基板
これらの製品は、既述の課題を解決できる材料として、良好な評価を得ています。」

上記の文面からマイクロLEDディスプレイの製造工程中のマイクロLEDをバックプレーンに移送する際に役立つ材料であることがわかります。同社は以下で解説するようにGaN基板の技術も保有しており、封止剤などの技術も活用し、マイクロLEDディスプレイ分野の重要な材料メーカーになっていくのではないかと期待されます。

信越化学工業がQromisからライセンスを受けた

現時点で、信越化学工業のサイトから本件に関連の深いと考えられるニュースリリースを調べたところ、米国カリフォルニア州のQromis, Inc.とライセンス契約を締結し、同社が保有するGaN(窒化ガリウム)基板関連技術により、GaN基板および関連製品の開発を本格化する旨が2020年1月22日公表されています。

信越化学工業は、子会社の信越半導体と共同でパワー半導体と高周波半導体向けに通常のシリコンウエハーに加え、Silicon on Insulator(SOI)ウエハーやGaN on Siliconウエハー等の基板を開発し、販売してきました。「これらの製品群をさらに拡充するとともに、Qromis社の技術を用いてGaN基板および関連製品の品揃えを行い、複数の解を提供することで顧客の要望に応えていきます。」とのことです。

同社の2020年2月4日のニュースリリースではGaNという文言は含まれていません。しかし、同社ではマイクロLED用のGaN基板を安価に製造する方法を開発しているようですし、これにダイシングする技術が組み合わされば、今回発表された移送プロセスの技術までつながりますので、かなり強力な技術パッケージになるでしょう。


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信越化学工業が開発したマイクロLEDの素材に期待すること

これまでGaN基板は、サファイヤなどの高価な基板上でエピタキシャル成長させて製造していたためにコスト低減が困難でした。そのためシリコン基板上でGaNを作製する研究開発も進められています。Qromisからのライセンスを受けて、より安価にGaN基板が製造できるようになれば、マイクロLEDディスプレイの低価格化に大きく貢献すると期待されます。

またマイクロLEDディスプレイの製造コストにおいて、膨大な個数の微小なマイクロLED素子を正確に配置して実装するプロセスが高コストであることも難題でした。まだ詳細が公表されていませんが、この点においても大きな進歩があるのであれば、マイクロLEDディスプレイの普及に大きく貢献するでしょう。

まとめ

「信越化学工業がマイクロLEDの素材を開発した」との衝撃的なニュースが報じられました。まだ詳細がわかりませんが、徐々に明らかになっていくと予想されます。いよいよ民生用のマイクロLEDディスプレイ製品の登場が近づいているのかもしれません。

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