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液晶テレビの次のトレンドはデュアルセルか?8Kは?

投稿日:2019年10月28日 更新日:

液晶テレビの価格下落のスピードは速く、韓国勢の液晶パネル事業および液晶テレビ事業は苦しい展開となっています。最先端の技術を投入し、ハイエンドのテレビで利益を出そうとしていますが、そこには有機ELテレビの存在があります。製品レベルで見た液晶テレビの技術トレンドについて紹介します。

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液晶テレビの次のトレンドはデュアルセルか?

BOEなどの中国勢の猛攻で、液晶パネル事業は中国勢が優勢になりつつあります。中国政府による巨額の資金援助を受け、最新の製造設備を導入した大型液晶工場は競争力が高く、韓国勢にとっては脅威です。さらにそこで生産された液晶パネルを搭載した中国の液晶テレビメーカーの躍進も著しく、最終製品である液晶テレビでも韓国勢や日本勢も厳しい状況です。

東芝のテレビ事業も中国のハイセンスに買収され、東芝レグザブランドで日本でも展開していますし、ハイセンスの液晶テレビも東芝レグザの技術力で商品力がアップし、日本で売れ始めています。さらに中国TCLも日本でTCLブランドのテレビの販売を開始しました。中国勢のシェアが伸びていくことは間違いないでしょう。

そんな液晶テレビも、価格下落のスピードが速く、利益を出し難くなっています。そのためハイエンドの製品の性能向上を図り、価格・利益を確保しようという動きが一般的です。しかし、有機ELテレビが各社のハイエンド製品という位置付けになりつつあり、有機ELをラインアップしていないメーカーにとってはアピールし難い状況です。また液晶テレビに注力しているメーカーとしては、何とか液晶テレビの性能を向上させ、プレミアム感を演出したいところです。

実際、サムスンはQLEDとして量子ドットフィルムを搭載した液晶テレビでプレミアム感を演出する戦略を展開してきましたが、あまり功を奏さず、有機ELテレビへの投資を発表しています。

そんな状況の下、製品レベルで液晶テレビの商品力向上のために導入されそうなのが「デュアルセル」です。技術的には2005年にシャープがメガコントラストの液晶として発表していますが、主流になることはなく、一旦、下火になりました。最近は2016年にパナソニックがコントラスト100万対1以上のIPS液晶2枚重ねの業務用モニターを発表しています。それが展示会などでは中国勢も展示するようになりました。猛烈に液晶パネルの価格が下がってくれば、もしかしたら有機ELテレビに対抗する液晶テレビの切り札になる可能性があるでしょう。

有機ELテレビと液晶テレビを見比べてみた時に、もっとも分かりやすい有機ELのメリットは、「黒がしっかり締まった真っ黒に見える」ことです。この点において、液晶テレビもデュアルセルにすれば遜色ないレベルになります。

デュアルセル液晶の主な難点は、光の透過率、厚さ・重量、コストです。透過率についてはかなり改善されて約4%程度となっており、一般的な液晶の6%と比べても著しく劣るわけではありませんし、効率という点で有機ELと十分に戦えるでしょう。厚さ・重量についてはどうしても有機ELよりも大きくなりますが、有機ELテレビが売れている大型のサイズならば、それほど気にならないレベルと言えるでしょう。近年の著しい変化は、おそらく液晶パネルの製造コストです。猛烈なスピードで下がっていますので、ハイエンド向けの大型テレビならば許容できる範囲になると予想されます。

ハイセンスは、2020年にデュアルセル液晶テレビを発売する見込みです(*SID Information Display, Vol.35, No.5, 2019参照)。どの程度の価格で発売されるのか注目です。

液晶テレビの8Kは売れるのか?利益は?

8Kの液晶テレビについては、日本国内ではシャープのみが販売していますが、米国市場などではソニー、サムスンも発売しています。必ずしも8K放送などの8Kコンテンツを視聴するためだけではなく、4Kやハイビジョンのコンテンツを8Kの解像度までアップコンバートして視聴する使い方に価値を見出しているようです。

確かに、4K/8K放送が始まった日本においても、4K/8K放送を視聴している世帯はわずかで、とても普及しているとは言い難い状況です。つまり、ほとんどの人が2Kのコンテンツを4Kにアップコンバートして視聴するという使い方がほとんどで、それでも4Kテレビが売れるわけですから、アップコンバート技術とはすばらしいです。したがって、アップコンバート技術がそれなりのレベルに到達すれば、コンテンツが8K未満でも8Kの解像度の液晶パネルはそれなりの価値を訴求できるでしょう。特に大型が売れる米国市場では期待が大きいです。

シャープの8Kテレビの価格から考えても、そろそろ8Kテレビは大型テレビ市場では普及期に入る可能性があるかもしれません。それは大型の市場が大きい米国と中国の方が先行するでしょう。

東芝の超解像技術を手に入れたハイセンスの動向にも注目したいです。

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液晶テレビでmini LEDバックライトは?

コントラストの高い液晶テレビを実現するためには、前述のデュアルセル方式の他にmini LEDバックライトの利用が考えられます。実際、LEDを多数個並べたバックライトは、ソニーがすでにマスタードライブとして製品化しています。その効果は絶大で、さらにmini LED化し、LEDの個数を増やす試みは複数社が進めています。これも技術的には十分に製品化できる段階です。

mini LEDバックライトとデュアルセルを組み合わせた方式がもっとも優れているのは間違いありませんが、デュアルセルにして、ある程度LED数を絞ったバックライトと組み合わせても十分なコントラストが得られるでしょう。デュアルセルだけでも十分かもしれません。

そうなるとコストの問題で決まりそうです。このまま液晶パネルの価格が下がるようであれば、デュアルセルが採用され、しばらくはmini LEDバックライトの出番が無くなる可能性もあるかもしれません。

まとめ

液晶テレビの最新の技術動向について紹介しました。ハイエンドの液晶テレビは台数にすると少ないですが、先行する韓国勢や日本勢にとっては利益につながる重要な領域です。今後の展開に注目です。

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