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HVとEVのどっちが主流になる?各国の動向に変化か?

投稿日:2019年8月13日 更新日:

自動車の技術の進歩は激しく、車好きでなければその技術内容を理解することも難しいほど次々に新しい技術が登場します。特にHVの登場以降は、EV、PHV、FCVなどの中核となるパワートレインの技術開発が活発です。将来はどれが主流になるのでしょうか?

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HVとEVのどっちが主流になる?

HV(ハイブリッドカー)、EV(電気自動車)、PHV(プラグインハイブリッド)、FCV(燃料電池車)の中では、HVが他に比べて圧倒的に販売台数が多いです。1997年にトヨタ自動車が世界で初めてHVの量産車「プリウス」を発売開始してから、地道にHVの車種を増やし、販売台数を伸ばしてきました。現在のHVの最新モデルは、通常のガソリン車と比べても運転に特に違和感を感じることはなく、「特殊な車」という印象は無くなりました。むしろ燃費・環境負荷など観点から、HVを選ぶ人が増えているようです。

HVは、トヨタ自動車が先行して開発・事業化を進めてきたこともあり、圧倒的にトヨタ自動車が強いです。ホンダや日産自動車もHVを販売しており、世界的に見ても日本の自動車メーカーが強い分野です。特許についても、日本勢が多くを保有しています。このことが海外の自動車メーカーの戦略に大きな影響を与えているようです。

欧州の自動車メーカーは、かつてはディーゼル車に注力していました。しかし、排ガス不正が発覚した頃から、今後はEVに注力することを表明するメーカーが増えています。中国の自動車メーカーの多くも同様にEVを重視する方針を表明し、米国ではテスラがEVメーカーとして強くEVを推しています。

自動車メーカー間の競争という観点から、HVに圧倒的な強みをもつ日本メーカーと異なる戦略を選択しようとすることは理解できなくはありません。また自動車産業は、多くの国において最大級の産業規模となっていますので、その国の政府も協力的な姿勢をとることが多いです。因果関係はわかりませんが、欧州や中国などでは、将来的にEVを重視していくような方針を表明しています。

世界各国の政府の方針等もあり、「将来はEVが主流」的な雰囲気になりましたが、最近はまたその動向に変化の兆しが見え始めています。

EVは重視してもHVを見直し?

自動車の販売台数で世界最大の規模を誇る中国において、前述のようにEVを重視していく方針が示されていました。その方針は現在も変わりませんが、2019年7月にはHVの位置付けを見直し、優遇すると解釈できるような方針に修正する検討を始めていることを表明しています。欧州の自動車メーカーにとっても中国市場の存在は大きく、事業戦略に大きな影響を与えかねません。

自動車産業の規模は大きく、自動車メーカーだけでなく、各国政府の方針も大きな影響を与える可能性がありますので、背景にどのようなことがあるのかは不明です。しかし、中国の動向については、以下のようなことは明らかです。

1.大気汚染が深刻で、その対策として燃費が高く、排ガスがクリーンな自動車を普及させたい。

2.EVの購入時の助成金を削減したら、EVの販売が低迷した。

3.中国の経済成長率が鈍化している。

自動車のパワートレインには最先端の技術が投入されています。技術にはそれぞれ長所短所があり、それは科学の原理原則に基づくものですので、人間の事情だけで簡単に変えられるものでもありません。つまり、現状ではHVに比べてEVには性能面での制約があり、高コストです。今後の研究開発によってEVのさらなる性能向上とコストダウンは期待できるとしても、それは数年でHVレベルに到達できるというものではありません。

したがって、当面の課題解決に向けた現実的な解決方法としてHVを重視するという選択は理解できます。これはトヨタ自動車などのHVに強みを持つ日本メーカーに有利働くでしょう。

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HVに比べたEVのデメリットは?

HVは前述のようにすっかり「普通」の車になりましたので、ユーザー目線で見た時にガソリン車と比べて使い方で特に意識することはありません。どうしてもエンジンにプラスして駆動用モーターを搭載しなければならず、その分はコストアップになることが最大の課題です。トヨタ自動車は、特許を開放してまでHVの仲間作りを進め、HV用部品の量産効果でさらなるコスト削減を狙っています。

HVに比べるとEVは、ユーザーにとっても使い方に大きく異なる点があります。まず充電が必要なこと。自宅で充電しようとすると、充電用の設備を用意しなければなりません。これはマンションなどの住民共通の駐車場などでは許可を得る必要があり、その許可が得られずに設置できないという話もあります。また月極の駐車場を借りている場合などでも設置は難しいでしょう。

満タンに充電しても航続距離はまだ短く、エアコンなどを使用するとさらに航続距離が短くなります。外出先で充電が必要になった場合でも、充電に時間を要するので不便です。また充電できる施設が無い場合もあります。

EV用の電池はまだ非常にコストが高く、EVそのものの価格が高くなるため、購入時に助成金などを政府が出して販売数を伸ばしている状況です。

これらはEV固有の課題で、解決は容易ではありません。充電や航続距離などの性能面の課題は、電池の性能が大幅に向上しないと解決は難しいでしょう。現在、研究開発中の全固体電池がEV用に利用できるようになれば、大幅に改善される可能性はあります。それでもHVの給油時間れべるまで充電時間が短縮できるかどうかは疑問です。

EV用電池のコストは、量産効果で下がると期待されます。実際、中国で電池を量産することで、大きくコストダウンしました。さらにコストダウンは進んでいくでしょう。EVではHVに比べて部品点数を減らせるとされており、量産効果によりHVと同レベルの価格になる日が来る可能性はありますが、現時点では圧倒的な販売台数の差がありますので、当面はHVが有利でしょう。

EVは排ガスを出さないゼロ・エミッション・ビークルという点が魅力です。しかし、発電方法によっては、発電時に二酸化炭素等を排出しますし、送電によるロスもあります。火力発電が主流の中国では、この点から精査しないと、大気汚染の改善に効果を発揮しにくいです。

これらの状況を考慮し、HVの位置付けを変えようとしていると考えられます。

まとめ

世界がHV包囲網としてEVを重視しようという方針を表明していますが、EVの技術力・コスト等を冷静に分析し、HVを見直す動きを始める兆しが見られます。技術を誤魔化すことはできませんし、コストダウンできなければ商品力が向上しません。HVのコストダウンとEVのさらなる進歩に期待です。

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