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車載ディスプレイ

車載用のディスプレイは液晶強し!有機ELはまだ?

投稿日:2019年6月8日 更新日:

ディスプレイの分野ではスマホ用やテレビ用のディスプレイが販売台数が多く、多くの人の目に触れますので注目されやすいです。最近の新しい車に乗ったり、購入したことがある方は、インパネを中心とした車載用ディスプレイの進歩も着実に進んでいることを実感されたのではないでしょうか?車載用ディスプレイについて紹介します。

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車載用はディスプレイは液晶強し!有機ELはまだ?

自動車の耐久性が向上し、自家用車の買い替えサイクルも伸びていますので、自宅の車以外には乗る機会がほとんど無い方は気が付きにくいかもしれませんが、着実にディスプレイの画質は向上しています。ここで言うディスプレイは、カーナビや車載のテレビ用のものではなく、インパネなどの車の運転に密接に関係する部分のディスプレイです。カーナビやテレビ用のものは、一般のディスプレイを組み込みやすく、かなり高画質なものがすでに使用されています。それらは液晶ディスプレイで、価格もかなり下がっています。

ところがインパネのモニターは、従来は液晶ディスプレイではなく、スピードメーターなどのように針が動いて情報を表示するものでした。10年ぐらい前からインパネにも液晶ディスプレイが積極的に採用されるようになってきました。しかし、前述のように車のモデルチェンジの周期も長く、買い替えサイクルも同様に長いため、新しい技術が主流になるには10〜20年程度の時間がかかるようです。

特にインパネは、車のスピードなど、運転するための重要情報を表示するために、耐久性・信頼性は非常に重要です。またドライバーが常に目にする部分であり、車の商品価値にも直結する部分ですので、デザイン的にも最先端のものを取り入れて設計します。

したがって、あらゆる画像表示が可能なディスプレイを導入する方向性は大きなトレンドとしてあり、形状や周囲のデザインとの調和、画質なども高いレベルのものが要求されます。少なくともディスプレイに変更するならば、従来のメーターなどよりもデザイン的に良い印象を与えなければなりません。

このような要求から様々な形状にすることができ、曲面化も容易で、締まった黒が表示できる有機ELに大きな期待が寄せられています。しかし、高温になることもある車内で、外光に負けずに高輝度を要求されるため、耐久性・信頼性の壁を有機ELは乗り越えられていないようです。

車の場合、運転・走行に直結する部品の不良は、命に関わりますので、多くの部品で耐久性・信頼性にお墨付きが得られているようなある意味「一世代前の技術」が選択されることが多いようです。実際、半導体なども最先端のものではなく、一世代前のものが使われます。多少語弊がありますが、ディスプレイにおいても同様で、高い信頼性を勝ち取っている液晶ディスプレイがようやくインパネなどのディスプレイとして主流になろうとしています。

日本精機がローカルディミングバックライトの液晶を開発

自動車業界は、コストにおいても厳しく、その点でも液晶ディスプレイは有利です。目新しさが重要で、買い替えサイクルも短いスマホとは大きく異なる点です。それでも車載用液晶ディスプレイも画質の向上に取り組んでいます。

2019年5月22日~24日にパシフィコ横浜で開催された「人とくるまのテクノロジー展2019」において、日本精機はローカルディミング方式のバックライトを搭載した12.3インチの液晶ディスプレイを展示しました。216個のLEDを直下に配置し、それぞれを区分したエリアを担当するようにしています。

従来のバックライトでは画面全体での明るさ制御(グローバルディミング)までしかできなかったために、黒を表示した時に真っ黒にならず、グレーになってしまいました。これがディスプレイ周囲の黒に部品と調和せず、浮いて見えてしまうということがデザイン上の問題となっていました。どこからがディスプレイで、どこからが周辺の部品なのかの境界が分からず、周囲と調和したデザインが求められているからです。

日本精機は、2023年の市場投入を目指し、欧州の高級車メーカーに売り込んでいく予定とのこと。メルセデス・ベンツ、BMW、アウディなどは、このような高級感のある車内空間の演出に強いこだわりがあるためです。

テレビなどの最先端のディスプレイ製品をフォローしている方々から見れば、ローカルディミング方式のバックライトは特に珍しい技術ではなく、むしろ「枯れた技術」感があります。しかし、前述のような特徴のある車載ディスプレイ分野では、これからがこれらの技術が本格的に普及する時期のようです。

そう考えると車載用液晶ディスプレイの画質はもっともっと向上するはずで、車載において重要な高輝度・信頼性という点でも有機ELに対して有利です。しばらく車載用途のディスプレイは液晶ディスプレイが主流となりそうです。

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車載用中小型ディスプレイではJDIが世界首位

AppleのiPhoneの販売不振とスマホの有機ELシフトの影響でJDIは経営危機に陥りました。しかし、中小型液晶ディスプレイでは強い地位にあります。2017年の車載向けパネルのメーカー別世界シェアで、JDIは19%を占め首位でした。韓国のLGディスプレイが14%で2位です。

すでにスマホ用で高画質と信頼性等で高い実績があるだけでなく、曲面ディスプレイや挟額縁化、フリーフォームなど、車載のインパネ用でデザイナーから求められる特性について積極的に研究開発を進めてきた成果でしょう。同様の研究開発努力は、シャープも進めてきています。

車のインパネに優れた液晶ディスプレイが本格的に導入されていきそうな状況です。楽しみですね!

まとめ

車載用ディスプレイに液晶が本格的に導入され始めている状況を紹介しました。現時点では有機ELが本格採用されるような情報は伝わってきていません。車の開発期間は長いので、現時点でそのような動きが無いようであれば、少なくとも5年以内には有機ELをインパネに搭載した車は出てこないと予想されます。

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