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NHK技研公開2019ではAR、VR、3D、フルスペック8K、AIを展示!

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NHK技研公開2019に行きました。ここ数年はスケジュールの都合で参加できなかったため、久しぶりの参加です。4K/8K放送開始前とはかなり変わった印象を受けました。以下に紹介します。

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NHK技研公開2019に行きました!AR、VR、3Dに注力!

NHK技研公開2019は、東京都世田谷区砧1-10-11にあるNHK放送技術研究所で2019年5月30日(木)~6月2日(日)まで開催されます。入場無料で、基本的には誰でも参加できます。鉄道の駅からは離れていますので、小田急線の成城学園前駅、東急田園都市線の用賀駅、二子玉川駅などからバスでアクセスする方法が一般的です。最寄りのバス停は「NHK技術研究所」です。

4K/8K放送開始前の数年間は、8Kテレビ・ディスプレイの展示にもっとも力が入れられていました。シャープが4K/8K放送開始の約1年前に世界初の8Kテレビを発売し、現時点でもシャープのみが8Kテレビを販売する状況ですので、そもそも8Kテレビ・ディスプレイが珍しかったので、ある意味当然でしょう。

現在は、シャープのみとは言え、8Kテレビが家電量販店にも陳列されている状況ですので、NHK放送技術研究所としても、さらに進んだ研究成果を公開しなければなりません。今回、NHK技研公開2019会場に入場してすぐに目に入ってくるのが、AR、VR、3Dの展示です。これらは以前にも関連のものは展示されていましたが、前述のように市販レベルの8Kテレビは展示の目玉ではなくなったので、力を入れ、相対的に目立ってきた印象です。

単純に放送波を受信して表示するだけではなく、タブレットやヘッドマウントディスプレイ(HMD)などと組み合わせて、AR・VRのインタラクティブな楽しみ方を紹介していました。NHKがタブレットやHMDを商品化するわけではありませんが、これらが普及し、AR・VRに使えるアプリなども開発されてきているので、近い将来実現度が高そうなサービスです。

2Dの画像表示のさらに先に立体画像(3D)の表示があるということは、以前から多くのディスプレイ技術者は構想していました。実際、3D眼鏡を着用しての3D表示は、テレビとしても製品が販売されましたが、3D眼鏡を着用する煩わしさから、一時的なブームで終わっています。そのため今回の3Dは、3D眼鏡無しで見ることができる裸眼3Dの展示が中心でした。アイトラッキングとインテグラル3D映像を組み合わせた展示がありました。特に技術的に新しいものではありませんが、まだまだ普及するには技術的な課題があると感じました。

NHK技研公開2019ではフルスペック8K伝送!

8K放送が始まったとは言え、普及率はまだまだ低いです。したがって、NHKとしても8Kの研究開発を続けています。特に今回目立ったのは、「フルスペック8Kライブ制作伝送実験」です。フレームレートが120Hzに対応しています。

一般の視聴者が市販の8Kテレビで観る映像は、フルスペック8Kではありません。60Hzの映像信号を倍速駆動などで保管していますが、このフルスペックでは120Hzです。さらに市販の8Kテレビでは、色信号なども間引いた映像信号から映像を表示していますが、フルスペック8Kでは間引かずに伝送・表示しています。

つまり、同じ8K映像でも、最高のスペックからダウングレードして伝送し、市販のテレビで観ているのですが、将来はフルスペックで放送されることを目指して研究開発を進めています。現時点でも、放送現場ではできるだけフルスペックで取り扱っていくのでしょう。デモの映像はきれいでしたが、フルスペックとダウングレードしたものの比較展示では無かったことと、ディスプレイがそれほど大きくなかったので、120Hzで動画が滑らかということしかわかりませんでした。そもそも展示の目的が「フルスペック8Kライブ制作伝送実験」ということで、撮影した映像をライブで編集しながら伝送できることを示すものですので、上記のような比較ではありません。


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NHK技研公開2019ではAIの活用技術を展示

世の中的に人工知能(AI)に注目が集まっていますが、放送の分野でもAIの活用についての研究開発が進められています。日本では多くの分野で人手不足になっていますので、AI・自動化によって省力化していくことが非常に大切ですし、コストダウンにも有効です。

今回展示されていた中で印象に残ったのは、「AIアナウンサー」、「自動字幕制作」、「日英機械翻訳システム」、「スポーツ映像の状況理解技術」です。

「AIアナウンサー」は、気象情報番組を自然で滑らかな合成音声で読み上げるAIアナウンサーのデモでした。AIが読んでいると知らないで音声だけを聞いたら、もしかしたら気が付かないかもしれないほどの完成度でした。天気予報のようなある程度定型のパターンがあるものについては、AIアナウンサーを導入できる日は近いのかもしれません。アナウンサーも人工知能で職を奪われる日が来るのかもしれませんね。

「自動字幕制作」は、AIを活用した音声認識により、生放送の音声から自動的に字幕を作製する技術です。これもかなり実用に耐え得るレベルに近づいてるようでした。

「日英機械翻訳システム」は、日本語のニュース原稿を自動的に翻訳する技術です。翻訳の技術はレベルが上がってきているので、これもかなり有望でしょう。翻訳者もAIに仕事を奪われるかもしれません。

「スポーツ映像の状況理解技術」は、今回初めて知って、もっとも印象に残りました。例えばサッカーの試合の中継の場合、スタジアムに配置されるカメラの位置はおおよそ固定されます。複数台のカメラを動かしながら試合の様子を撮影するのですが、これも選手とボールの位置・動きなどを分析していけば、ある程度パターン化できる可能性があり、それをAI技術を使ってロボットカメラ化しようというものです。サッカーに限らず他の競技にも応用可能です。この技術を駆使すれば、より少ない人数で複数台のカメラを適切に動かすことができそうです。楽しみな技術ですね。

まとめ

NHK技研公開2019に行きました。日本には複数の放送会社がありますが、技術的にはNHKがリードしており、その中核にあるのがNHK放送技術研究所です。将来の放送技術について知ることができる貴重なイベントです。

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