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ソニーは再び成長するのか?マイクロソフトの提携に未来を感じた?

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ソニーと言えば、日本を代表する電機メーカーで、世界的にも有名です。日本の多くの有名電機メーカーが凋落する中で、ソニーも一時は赤字に転落しましたが、連結の営業利益が2年連続過去最高に返り咲いています。何が起こっているのでしょうか?

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ソニーは再び成長するのか?平成の時代に日本企業は凋落した

ソニーは、かつてはブラウン管テレビのトリニトロンや、画期的な新製品であったウォークマン、パソコンのVAIOなどの魅力的な電気製品で世界を席巻しました。当時は、その他の日本の電機メーカーも魅力的な商品を作り、業績も良好でした。平成元年の世界の時価総額ランキング50位には、なんと人気業が32社もランクインしており、電機メーカーでは、17位に日立製作所、18位に松下電器(現在のパナソニック)、20位に東芝がランクインで、ソニーは50位にも入っていません。

ところがその後の日本の電機メーカーの凋落はご存知の通りです。平成30年時点では、世界の時価総額ランキングに残っている企業はトヨタ自動車のみです。平成元年の32社から1社に減少したわけです。

ソニーは、グループ全体で何万人ものリストラを行ってきました。その結果、業績は回復し、2019年3月期は、連結の営業利益が2年連続過去最高となりました。リストラされた人の視点から見れば悲劇ですが、ここではあえて触れません。あくまでも企業経営という視点で考えます。

ソニーが事業活動を行う分野は技術の進歩が速く、短期間で事業環境が変化します。その中でなぜソニーの業績がここまで復活できたのか?

それは勝てる分野に事業領域をシフトし、リソースを集中させてきたからでしょう。選択と集中という言葉は使い古されるぐらいよく聞きますが、それを実践することは生易しいことではありません。

複数の事業を持っていれば軋轢もありますし、撤退しようとするとその事業の人間からは猛烈な反対を受けます。そして業績が悪化し、赤字になって、ようやく引導を渡す形で事業売却となりますが、赤字になってからでは安く買い叩かれてしまいます。

また東芝、シャープ、パナソニック、パイオニアのように集中した事業で大失敗をしてしまうこともあります。

ソニーは、技術力が高く、インターネット経由の音楽ダウンロードサービスが始まった頃、ウォークマンにダウンロードできるようにしましたが、自社内音楽コンテンツ事業があるために、そちらへの配慮から著作権対策などで非常に使いにくいものにしてしまいました。その間、Appleは使いやすいサービスをiTuneで始め、成長を許してしまったことがあります。このように大企業故に、自社内の軋轢というものも無視できません。

しかし、そのような失敗を乗り越え、事業売却を進め、コア事業にリソースを集中してきたことが今回の2期連続最高益につながっています。このようなリストラができない企業の方が多いことを考えれば、すごさが分かりますね。

ソニーはゲームと画像センサーが支えている

ソニーはリストラを進め、売上の4分の1を占めるゲームや音楽、半導体などが収益の柱となっています。19年3月期は連結営業利益8942億円のうち35%をゲーム事業が稼いでいます。これらがソニーを支える事業となっていますので、選択と集中に成功したと言えます。

もちろん、テレビやスマホなどの事業も撤退したわけではありませんが、これらについては赤字幅を縮小することにかなりの努力を費やしてきました。このことから、メディアなどでソニーOBの方々が、ソニーの経営陣に厳しい評価を下す記事が散見されます。ソニーOBの方々が言う通りに進めたらどのような結果になったのかについては、空想の域を出ませんので何とも言えません。しかし、ソニーの経営陣が「連結の営業利益が2年連続過去最高」という結果を出したわけですので、高く評価されるべきでしょう。

ソニーの半導体技術の粋を結集した画像センサーについては、大規模な投資を行い、圧倒的なシェアを死守するとともに、新しい用途開拓を進めていくようです。


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ソニーとマイクロソフトの提携に未来を感じた?

ソニーのゲーム事業は、有名なPlayStationをベースとしたものです。据え置き型の家庭用ゲーム機としては、マイクロソフトのXboxや任天堂のSwitchなどの強力なライバルが存在します。これらのゲーム機もインターネット接続して利用することが当たり前になり、またスマホのゲームで楽しむ人も増えている現在、ゲーム事業にもリスクがあります。

そのため「将来はゲームはクラウド型が主流となり、ゲーム専用機は衰退していくのではないか?」という説があります。これはPlayStationでゲーム業界で強いポジションを持つソニーからすれば大きなリスクなのですが、ソニーはクラウド型のゲーム配信サービス「PlayStation(PS) Now」を2014年から始めています。しかし、極めて高速の応答を必要とするゲームにおいては、現時点でのクラウドの遅延はかなり不利なようで主流にはなっていません。

評価すべきは、現在の事業の脅威となる可能性があるクラウドゲーム配信サービスに、自ら乗り出していることです。今後、5Gが普及し、低遅延のサービスを誰でも利用できるようになれば、急速にクラウドゲーム配信サービスが普及する可能性があるからです。

このような大きなトレンドを、現時点の自社の事業の都合で無視するのではなく、積極的に展開していく姿勢は高く評価すべきでしょう。過去にもそれができずにじり貧になった企業・事業は多々あります。

また最大のライバルの1つであるマイクロソフトと、将来を見据えた提携に踏み切ったことも大英断です。かつての日本企業では、何でも自社で手掛けたり、国内の与しやすい企業と組むことが多かったのですが、最大のライバルである米国企業と手を組んだことに明るい兆しを感じます。

マイクロソフトとソニーは、「Microsoft Azure」を活用して、ゲームやコンテンツのストリーミングサービスに向けたクラウドソリューションを共同で開発するとのことです。世界的にも強い2社が組めば、他社をリードできる可能性が高いでしょう。

まとめ

科学技術の進歩は著しく、社会は大きく変化し続けます。ビジネス環境も同様に変化していきますので、それに対応して事業領域をシフトさせ続けられる企業でなければ生き残ることは難しいのでしょう。

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