SID2019でフレキシブル有機ELの展示多数!中国勢が猛追!

SID2019

世界最大のディスプレイの国際会議Display Week2019がSIDの主催で、米国サンノゼで開催されました。シンポジウムでの多数の発表に加え、展示会が併設されており、最先端のディスプレイの試作品を見ることができます。世界のディスプレイの最新の動向を知ることができる貴重なイベントです。フレキシブル有機EL(OLED)について紹介します。

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SID2019でフレキシブル有機ELの展示多数!

韓国サムスンと中国ファーウェイ。スマホの世界シェア1位と2位の両社が、自社のハイエンドのスマホに折り畳みが可能なフレキシブル有機EL(OLED)を搭載すると昨年発表して以来、大きな注目を集めています。フレキシブルOLEDは、かなり前から話題になっていましたが、技術的な難しさもあり、実際の製品投入がいつになるのか危ぶまれていました。サムスンのフレキシブルOLEDを搭載したGalaxy Foldも、技術的な問題などが原因と思われますが、発売が延期になりました。

それだけ技術的にも難易度が高いフレキシブルOLEDが、SID2019の展示会で複数社のブースから多数展示されていたので、少々驚きました。スマホ用の中小型高画質有機ELは、韓国サムスンが先行し、大きなシェアを持っています。Appleでさえ、スマホの最大のライバルであるサムスンから有機ELパネルを購入せざるを得ないことが大きく報道されていましたので、サムスンとそれ以外の企業との有機ELに関する技術には大きな差があると考えていました。

それなのにもっとも難易度が高いフレキシブルOLEDで、中国勢が複数社高画質の試作品を展示していました。かつて日本の電機メーカーを猛烈にキャッチアップし、追い抜いて行った韓国サムスンが、今度は立場が反対になり、中国勢に猛烈にキャッチアップされるという話はかなり前から言われていたことです。サムスンもそのことを強く認識していますが、実際に展示会での試作品の形で見せつけられると、その恐ろしさを実感します。

SID2019でサムスンは出展せず!LGは出展!

SID2019の展示会には、サムスンは出展しませんでした。以前にも業績が悪化した時に出展しなかったことがありますが、今回も業績の悪化が原因なのでしょう(*公式なアナウンスは無かったようです)。

韓国勢ではLGが目立つ場所で出展していました。かつては、サムスンとLGが目立つ場所で隣り合って出展し、火花を散らしていましたが、サムスンが出展しなかったこともあり、BOEなどの中国勢の存在感が強く印象に残りました。

サムスンは、前述のように折りたたみできるフレキシブルOLED搭載のスマホの発売を発表していましたので、多くの人がそのような技術を持っていることを知っています。LGは、CESなどから巻き取って収納可能な有機ELテレビを発表・展示していますので、同様に高い技術を持っていることが知られています。今回も巻き取り収納できる有機ELテレビのデモを行っており、多くの人がライブで確認できました。

現時点でも、サムスンとLGがフレキシブルOLEDの高い技術を持っていることは間違いないでしょう。

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SID2019でフレキシブル有機ELを中国勢が猛追!

SID2019の展示会では、BOE、CSOT、TIANMA、VisionoxなどがフレキシブルOLEDを展示していました。いずれも高画質で繰り返し折り曲げができることを、実演するデモによりアピールしていました。画面も非常にきれいで画質も高そうです。

繰り返し折り曲げできると言っても、曲率半径をどこまで小さく曲げられるのかという点で、技術的には大きな違いがあります。展示では、スマホ用の折り曲げを想定していると考えられる、かなり小さな曲率半径で曲げていました。画面が内側になる曲げと外側になる曲げの両方のデモがありました。これらを見ると、中国勢もスマホ用にフレキシブルOLEDを供給できるレベルまで到達しているような印象を受けます。

しかし、展示会のでは非常に良くできたサンプルを展示するわけで、実際の製造となる歩留まりという問題があります。歩留まりの高さが、利益に直結してきますので、極めて重要です。現時点では、歩留まりの点でかなり韓国勢が有利のようですが、中国勢の歩留まりも徐々に向上してくるでしょう。

「もうここまで中国で作れるのか・・・」ということを深く認識せざるを得ない展示でした。

SID2019でフレキシブル有機ELをJDIが展示!

ジャパンディスプレイ(JDI)が有機ELの製品化で出遅れ、AppleのiPhoneの有機EL搭載とともに売上・利益が急減したことが広く報道されています。そのJDIもフレキシブルOLEDを展示していました。もともと技術力があるのは分かっているのですが、今後、どこまでコストダウンしていけるのかに注目です。すでに大規模な投資をして、生産量を増やし、コストダウンを進めている海外勢に比べてかなり不利な状況であることは否めません。

まとめ

SID2019でフレキシブル有機ELでのフレキシブルOLEDの展示について紹介しました。フレキシブルOLEDの商品価値がどの程度のものであるのかは、まだ多くの人が判断を保留している状況です。実際に発売されて、広く普及していくまではその疑念は消えないでしょう。

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