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日本の製造業は衰退しているのか?液晶・有機EL・再生エネルギー

投稿日:2019年5月16日 更新日:

最先端の製品開発において、科学技術が重要であることは言うまでもありません。資源に乏しい日本は、科学技術を重視し、世界に先駆けて多くの優れた製品を研究開発し、実用化してきました。しかし、液晶などのように、国際競争に敗れ、衰退していったものも少なくありません。日本の製造業は衰退しているのでしょうか?

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日本の製造業は衰退しているのか?液晶・有機ELの場合

高画質の液晶パネルは、かつては日本メーカーが大きな世界シェアを占めていました。液晶そのものは海外で発見されたものですが、それをディスプレイ(表示装置)として1964年に製品化したのはシャープです。当初はテレビではなく、液晶を搭載した電卓として製品化されました。もちろん白黒です。それ以降、モニター、テレビ用として、大きな画質向上が行われ、さらに2001年に液晶テレビ「アクオス」が発売されてから、猛烈な勢いでブラウン管テレビ・モニターを駆逐し、液晶の時代となりました。

シャープの液晶テレビは、販売台数を伸ばし、「液晶のシャープ」と呼ばれるまでになりましたが、韓国サムスンやLGなどの強烈なキャッチアップを受け、2000年代後半から経営が厳しい状況になっていきます。2016年にはついに台湾の鴻海精密工業に買収され、参加に入りました。

液晶パネル事業については、シャープだけでなく、パナソニックなどの他の日本メーカーも手がけていましたが、事業縮小・撤退などが相次ぎ、国内では鴻海傘下となったシャープの向上と、パナソニック、ソニー、東芝などの中小型液晶パネル事業を分離統合したジャパンディスプレイなどが事業をなんとか存続させている状況です。そのジャパンディスプレイの経営危機も大きく報道され、いわゆる「日の丸液晶」も台湾資本に買収されようとしています(*現時点ではまだ確定していません)。

有機ELについては、液晶のように大きな事業になる前に撤退したところが多く、これもシャープとジャパンディスプレイおよびその関連のJOLEDが事業を存続させている状況です。日本勢が劣勢であることは間違いありません。

日本の液晶産業の衰退については、メディアで多くのことが指摘されています。いろいろな要素があり、簡単にすべてを説明できるものではありませんが、製品は必ず成熟し、コモディティ化していくこと、大規模な工場に巨額の投資をして、大量に生産・低価格化を急速に進める産業では、日本勢は窮地に追い込まれやすいこと、は多くの人の共通する認識です。

かつて日本勢を追い落とした韓国サムスンも、液晶事業では中国勢の猛攻を受け、赤字に陥っているとの報道がされています。土地・電気・人件費が安く、国からの巨額の援助がある中国勢と大規模投資・大量生産・低価格化の勝負になってしまうと、真っ向勝負では日本勢はかなり不利な状況でしょう。さらに円高になれば、難易度もさらに高くなります。

日本の製造業は衰退しているのか?再生エネルギーの場合

日本の製造の衰退と言えば、最近は前述の液晶産業を引き合いに出されることが多かったのですが、他の電気製品もついても同様な状況が続いています。困難な製品開発を進め、良い製品が販売され、事業として本格的に立ち上がった頃に、海外勢にキャッチアップされ、価格競争になるということが繰り返されています。

その例として最近指摘されているのが再生エネルギー機器の国内生産の減少です。世界的に見ても再生エネルギーはこれかも伸びていくことは間違いありません。その中核である太陽光発電関連機器と風力発電関連機器の国内生産が大きく減少しているとのことです。風力発電関連は2018年度までの10年間で生産額が9割減少し、太陽光発電関連機器はピークの2014年度から半減しています。

太陽光パネルにかんしては、2006年度までシャープが世界シェアトップでした。風力発電機でも、日立製作所や三菱重工が世界の有力企業の一つでした。しかし、欧米や中国勢が積極投資を進めて低価格化したのに対し、日本勢は投資を抑制し、価格競争で不利な状況となってしまいました。すでに多くの日本メーカーが事業縮小や撤退に動いています。

再生エネルギーの分野でも日本の製造業の衰退が進んでいるようです。

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日本の製造業の衰退は続くのか?

このまま日本の製造業はますます衰退していくのでしょうか?特に人口が減少し、国内市場が縮小する状況ではさらに厳しくなっていく可能性が高そうです。

日本の製造業の代表でもあるトヨタ自動車は、現時点でも世界トップレベルの地位を維持しています。国内製造業の生き残りのためのヒントの1つがここにあるかもしれません。

自動車は歴史が長く、かなり成熟した商品ですが、ゼロエミッションビークルとしての研究開発はまだまだ必要です。さらに自動運転などの最新のテクノロジーの研究開発も必要で、まだコモディティ化せずに技術的な差別化が可能なのでしょう。このような商品は、日本勢にもチャンスがあります。ただし、研究開発費を継続して投入することが必要です。

また前述の風力発電関連機器のように、欧州勢が健闘している分野もヒントになるでしょう。有望な巨大市場で、多くの競合が参入してくる中で生き残るには、リスクを取って積極的な投資・大量生産・低価格化を進めなければなりません。これを止めてしまった途端、価格競争で勝てなくなり、脱落していくことはほぼ間違いないでしょう。

いずれにしても世界市場で生き残るには、大きな資本と生産効率の向上が必要となります。厳しい戦いですが、日本の製造業の将来に期待したいです。

まとめ

日本の製造業の衰退について紹介しました。人口が急激に減少していく日本では、製造業を支える人材も減少していきます。資本だけではなく、人材という観点からも、すべての分野に注力するわけには行かず、特定の分野を選んで戦っていくことも必要なのかもしれません。

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