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アップルとクアルコムの和解はなぜ?テクノロジーの重要性を再認識!

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2019年4月16日(現地時間)に、米国のアップル(Apple)とクアルコム(Qualcomm)は、特許ライセンスをめぐる一連の訴訟を取り下げることに合意したことを明らかにしました。スマホの中でiPhoneだけが5G対応機種の販売が危ぶまれていましたが、これで遅れはしても対応機種は登場するでしょう。この出来事により、改めてテクノロジーの重要性を再認識しました。以下に紹介します。

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アップルとクアルコムの和解はなぜ?

アップルとクアルコムの係争は、2017年にまで遡ります。当時、アップルはクアルコムのモデムチップをiPhoneに搭載していました。アップルはクアルコムからモデムチップを購入していたのですが、クアルコムはモデムチップの代金だけでなく、クアルコムの所有する特許の使用料を請求しました。アップルはモデムチップの代金はもちろん支払いましたが、特許の使用料については「不当に高い」として支払いを拒否し、クアルコムを提訴しました。それに対しクアルコムも、アップルを特許侵害で訴えました。これが世界中で繰り広げられた両社の訴訟合戦です。

スマホの分野では、世界でサービスが開始し始めている5Gについては無視できない大きな技術トレンドです。米国と韓国ではすでに5Gのサービスが開始しました。日本では2019年9月プレサービスが行われ、2020年に商用サービスが開始します。したがって、スマホを製造販売するメーカーとしては、5G対応スマホの開発を進めなければなりません。

iPhoneの場合は、通常は販売開始の2年程度前から開発がスタートします。設計・試作などは早い段階から進められ、仕様が固まってから、製造方法の確立や、販売開始に備えて生産し、ある程度の在庫を用意する必要があります。iPhoneのように膨大な数を販売する場合は、販売開始よりもかなり前から製造を開始するでしょう。このことから考えても、5Gの本格的にサービス開始に向けて、すでに5G対応iPhoneの開発が進んでいなければなりません。

しかし、前述の係争により、クアルコムがアップルに5G対応のモデムチップを供給しませんでしたので、アンドロイド勢は各社展示会で5G対応スマホを発表しているにもかかわらず、Appleだけは5G対応スマホを開発できていませんでした。これ以上の遅れは、アップルにとって極めて深刻なことになりかねませんので、アップルが譲歩してクアルコムと和解せざるを得なかったわけです。和解の内容の詳細は明らかにされていませんが、クアルコム寄りの内容になったようです。

アップルとインテルも開発を進めていた

アップルは前述のクアルコムとの訴訟が始まった頃から、iPhoneへのクアルコムのモデムチップの搭載を止め、インテルのモデムチップを搭載しました。そのため、インテルに5G対応のモデムチップの開発を頼っていましたが、5G対応モデムチップについてはクアルコムの特許と実際に製品を作る技術力が非常に優れていて、インテルもすぐには開発できませんでした。

アップルは自社で作ることも試み、クアルコムの本社のあるサンディエゴで人材の獲得も進めていました。しかし、アップルは自社で開発するには数年はかかると判断し、5G対応iPhoneを早期に販売するには、クアルコムとの和解以外はないと判断したようです。つまり、5Gのモデムチップの開発に数年かかり、さらに新型iPhoneの開発にそこから2年かかるとすると、かなり先になってしまうからです。この分野の変化のスピードの速さから考えたらとても許容できるものではないでしょう。


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アップルとクアルコムの和解にみるテクノロジーの重要性

アップルとクアルコムの係争は世界的な注目となっていたので、ファーウェイが5Gのモデムチップをアップルに供給しても良いとも表明していました。その背景には、米国政府とファーエイを中心とする中国企業との摩擦があります。メーカー間の競争は自由競争のように考えている方もいるかも知れませんが、今回の5Gに関する米国政府のファーウェイへの圧力を見ても、国家間の戦いと受け止めた方が自然でしょう。

こうなるともはや1企業としてできる範囲を超えているようで、アップルもファーウェイから5Gのモデムチップを購入するわけにはいかないでしょう。

最先端の技術を駆使した製品を、設計・製造・販売できる企業が限られている場合、その企業は強い支配力を発揮することが今回の件でも再認識されました。世界の中で数社あっても、前述のように政治的・国際的な関係上、部品を一方の陣営から他方の陣営に供給することが許されない場合があります。

5Gの通信に使用できるモデムチップはインテルも開発できるそうですが、スマホの場合、5G対応でも4Gや3Gの通信もできなければなりません。このような技術・特許についてはクアルコムが非常に優れていて、インテルはすぐには対応できなかったようです。

その技術が使わざるを得ないものであれば、ますます技術力の高いメーカーの立場は強くなります。日本メーカーもクアルコムのような強い特許・技術を培いたいですね。

まとめ

アップルとクアルコムの和解にみるテクノロジーの重要性について紹介しました。通信技術などの最先端技術については、単純な企業間の自由競争ではなく、国家間の争いになることもあるということも改めて認識できました。

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