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マイクロLED

マイクロLEDディスプレイの製造装置をブイ・テクノロジーが販売

投稿日:2019年2月28日 更新日:

微小なLED素子が画素となり、それらを大量に並べて高精細な画像を表示することができるマイクロLEDディスプレイは、次世代のディスプレイとして注目を集めています。これまでにソニーなどが開発し、高い性能が得られることは実証済みなのですが、大量のLEDを製造・配列する工程などに多大なコストがかかることが課題となっています。そのため多くのメーカーがマイクロLEDディスプレイの製造装置の研究開発に取り組んでいます。

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マイクロLEDディスプレイの製造装置は販売されているの?

高精細な液晶ディスプレイは、今でこそコモディティ化し、中国勢が大型工場を次々に建設し、供給過剰が懸念される事態となっていますが、研究開発が始まった頃はいくつもの難しい課題に直面していました。液晶ディスプレイメーカーはこれらの課題を乗り越えるために研究開発に取り組みましたが、最終的に大量生産して普及させるためには製造装置の研究開発も重要となります。

したがって、液晶ディスプレイメーカーは製造装置メーカーと協力して研究開発を進め、課題を解決してきました。製造装置メーカーは、製造装置を販売しなければ収益が得られませんので、その後、日本国内だけでなく海外へも製造装置を販売しました。年々製造装置の性能も向上し、製造装置を購入すれば比較的容易にある程度の性能のものを製造できるようになりました。このことが中国メーカーなどの猛烈なキャッチアップを可能としています。

マイクロLEDディスプレイは、まだ普及するような価格で製造できるほど製造方法が確立されてなく、ソニーやサムスンが自社内で研究開発を進めたり、Appleがベンチャー企業を買収したりしている段階です。もし、製造装置メーカーが、十分な製造速度・コストで製造ができる装置を販売し始めるような状況となれば、爆発的に普及が始まるかのうせいがあるでしょう。

現時点(2019年2月28日時点)では、日本の製造装置メーカーである株式会社ブイ・テクノロジーが、マイクロLEDディスプレイの製造装置の販売を開始していますので、次項で紹介します。

マイクロLEDディスプレイの製造装置をブイ・テクノロジーが販売

株式会社ブイ・テクノロジーは、東証1部上場の横浜市に本社を置く企業です。フラットパネルディスプレイ関連の製造装置を販売する事業を続けており、業界では有名です。特に有機ELの蒸着装置などは高く評価されています。

このようにディスプレイの製造装置業界で一定の地位を築いているブイ・テクノロジーが、多くの人が注目するマイクロLEDディスプレイの製造装置の研究開発を進め、販売を開始しました。会社発表によると、紫外光を発するUV-LEDのマイクロLEDに蛍光体を載せることで、フルカラーのマイクロLEDディスプレイを作る方式で、その製造用のレーザーリフトオフ装置とLED移載装置を開発・販売しているとのことです。

マイクロLEDはサファイア基板上で作るのですが、作製後に基板から剥がしてTFTバックプレーンなどに移し替えなければなりません。サファイア基板から剥がす際に、接合面にレーザーを照射し、剥がれ易くする方法をレーザーリフトオフと言います。また大量のマイクロLEDをTFTバックプレーンなどに移す工程も大きな課題となっていますが、これらに使うことができる製造装置を販売してるとのことです。

守秘義務等の関係から顧客企業名は公開されていませんが、海外大手メーカーから受注したことが会社のサイトで発表されています。特に制限なく、普通に購入できるようであれば、販売は伸びる可能性があります。現時点では製造速度などのスペックは公開されていません。

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マイクロLEDディスプレイの製造装置の開発は進む?

マイクロLEDディスプレイの製造方法がまだまだ研究開発段階ですので、前述のブイ・テクノロジーの製造装置も作製可能なディスプレイのサイズなどに制限があると考えられます。顧客企業の要望を聞きながらカスタマイズし、まだまだ製造装置の研究開発を続け、改良を加えていくでしょう。

このような製造装置が販売され、多くのメーカーが購入し、巨額の研究開発投資を続けていく状況になれば、日進月歩で技術が向上していくことは歴史が証明しています。白黒の液晶ディスプレイがノートパソコンに搭載された頃のことを知っている方ならば、その後の画質の向上がどれほど素晴らしいものであったのか実際に体験していることでしょう。あの頃に現在のスマホや4Kテレビのような高画質の液晶ディスプレイが実現できるとは、多くの人々が予想できなかったでしょう。それほど大きな技術的な課題が山積されていたのです。

現在のマイクロLEDディスプレイも、多くの難しい課題があります。ブイ・テクノロジーから製造装置が販売されたとは言え、乗り越えるべき課題はまだまだあるはずです。それでも複数の企業が巨額の投資を行い、研究開発を継続するのであれば、着実に前進していくでしょう。

日本の大学で行われているマイクロLEDディスプレイの製造工程改良に関する研究については、こちらの記事「マイクロLEDディスプレイの製造工程改良に役立つ大学の研究」をご覧ください。

まとめ

マイクロLEDディスプレイの製造装置について紹介しました。日本メーカーから製造装置が販売開始となったことで、加速度的に研究開発がスピードアップしそうです。

マイクロLEDについては、こちらの記事「マイクロLEDとミニLEDのまとめ」をご覧ください。

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